オリジナル小説

□蛭弥
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『』は貴女。


ねえ、何で君は僕を見てくれないの?
こんなにも、こんなにも、愛しているのに……。
ああ、まただ、また安藤と話している。
何で、僕以外と話しているの?何で僕以外に向かって笑っているの?
………君は、僕なんかに、何も思ってなかったの?
悲しいよ。君が僕のことを何とも思っていなかったって、考えると……。
だから、君を、殺してあげるよ。
僕だけのモノにしてあげる。
誰にも触らせない。見させない。僕だけの、僕だけのモノ、何だからね……
…………アイシテルヨ…………
僕が君のことを呼べば、『なあに?』なんて言いながら、笑ってくれる。
何故、だろうね。人とは、一度疑うと、もう、信じられなくなる。
―――ごめんね
もう、後戻りは…できないんだ。

君の笑顔も、声も、これが…最後でした―――。


END
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