APH−HETARIA’S NOVEL

□読める空気探し隊出動だ!!
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「ね〜アルフレッド。ところで、『読める空気』って一体なんなの〜?」
「うん、いい質問だな。実はその空気ってのは俺たちが普段吸ってる空気じゃなくて、もっとこう複雑なものだって聞いたぞ」
「へぇ〜」
「だから、俺たちが探すべきは『読める空気』のハウツー本なのさ!」
「じゃあ、書店をめぐればいいんだね?」

 アルフレッド自慢のBMWにて交わされた会話。
 傍からみればバカらしいが、本人たちはいたって真面目である。

「ローデリヒさんちならあるかな〜?」
「フランシスの家にも案外ありそうだな!」

 ノーテンキ二人組みの乗る車はとても平和だ。
 一方後方のクリーン車では。

「おい、クラウツ!!もっとスピードだせよ!!」
「ダメだ。交通ルールは守るべきだ」
「あ゛あ゛〜!!イライラする!!なんだってドイツ人はこんなに固いんだ。お前の頭は岩でできてんのか?この頑固ヤロウ!!」
「おい!もう少し静かにしろ!!運転に集中できんだろうが!」

 殺伐。
 前者とはえらい差である。

 ったく、アルフレッドの奴、どんどん加速していくし。
 見失うのも時間の問題だ。



 で。




「見失った……」
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