APH−HETARIA’S NOVEL
□読める空気探し隊出動だ!!
2ページ/4ページ
「ね〜アルフレッド。ところで、『読める空気』って一体なんなの〜?」
「うん、いい質問だな。実はその空気ってのは俺たちが普段吸ってる空気じゃなくて、もっとこう複雑なものだって聞いたぞ」
「へぇ〜」
「だから、俺たちが探すべきは『読める空気』のハウツー本なのさ!」
「じゃあ、書店をめぐればいいんだね?」
アルフレッド自慢のBMWにて交わされた会話。
傍からみればバカらしいが、本人たちはいたって真面目である。
「ローデリヒさんちならあるかな〜?」
「フランシスの家にも案外ありそうだな!」
ノーテンキ二人組みの乗る車はとても平和だ。
一方後方のクリーン車では。
「おい、クラウツ!!もっとスピードだせよ!!」
「ダメだ。交通ルールは守るべきだ」
「あ゛あ゛〜!!イライラする!!なんだってドイツ人はこんなに固いんだ。お前の頭は岩でできてんのか?この頑固ヤロウ!!」
「おい!もう少し静かにしろ!!運転に集中できんだろうが!」
殺伐。
前者とはえらい差である。
ったく、アルフレッドの奴、どんどん加速していくし。
見失うのも時間の問題だ。
で。
「見失った……」