神の使徒と時空の姫君(D灰×ツバサ)

□旅人のプロローグ
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ドォォォォォオン

『〜〜〜っだぁ!!!多いねん!!』

大きな鎌を振り回し、大声でキレている少女、名を――間 ミアと言う。

「ミア!?どうしたんさ?」

そして大きな鎚を持っている独特な喋り方をした赤毛の少年を――ラビと言う。

『多いねん!そっちは終わった?』

「だいたいはな、」

『ほな、ラストスパート行きまっか』

「おう」

二人は、背中合わせに立ち、アクマをみながら同時に飛ぶ。

『――怒涛の舞――』

ミアが鎌を振ると、赤い鎌鼬が無数に生まれ、アクマを壊していく。

「ミアは相変わらずすげーさね。…俺も負けてらんねぇさ!――火判――」

ゴウとラビの周りが炎に包まれる。収まった頃にアクマの姿は、ない。

『終わった?』

ミアは自分のイノセンス―roseを直しながらラビに問う。

「おう、バッチシ」

ラビも同じように自分のイノセンスをなおしながら答える
二人の周りには、すでに何十とあったアクマ達は全て壊されていた。

「大丈夫か?」

『何が?』

「力、使いすぎてねぇか?」

『あぁ、大丈夫大丈夫!』

ラビの問いに笑顔で答えるミア。
その時――――

《ギ………ギギ……ギ…》

「ミア!!!」

ドンッ

『Σ!?ラビ!?』

ミアの後ろ急に現れたレベル3のアクマ。アクマにいち早く気づいたラビは、ミアを押し、アクマの攻撃わ避けさせた。
―――しかし

『ラビ!!!!』

アクマの標的がラビに変わり、ラビはアクマに飲み込まれるように体を半分飲まれてしまった。それに反射するようにミアは素早くラビの手を取り引き出そうとする。イノセンスを使わないのは、もし間違ってラビを傷つけないように。
しかし、その努力も虚しく、二人はアクマに飲み込まれてしまった。

《ギギギ………伯爵サマニ……報告ダ……》

二人を飲み込んだアクマはそう嘆いて消えた。


アクマが消えた後、そこに残ったのは、アクマの残骸と、二つの足跡だけであった……。























―使徒のプロローグ―
(二つの異端者―イレギュラー―の旅は始まったばかり……)





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