小説
□Je t'adore.
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慎哉sid
いつも…不定期に女も男も抱く。
本気で誰かを愛した事がないからだ…それは、直斗も同じらしくて、必要以上には離さない。
ベースになった奴は俺が飽きるまで抱く
それが…暗黙のルールになった。
今日は久々のライブで少し浮かれてるのもあっていつも以上に機嫌が良い。
「シンヤ?ヤらないの?」
『リハーサルにな^^』
「////うん」
可愛いともヤリたいとも思わない…でも、それが依存行為だったし止める理由もない。
スタジオに向かった時異様な光景をみた。
直斗が楽しそうにしてる。
「そいつ誰?」
「直くんのお気に入り」
直斗のお気に入り!?_
それに一番驚いた・・・あいつがか?
直斗も俺も人信じるの苦手
関わるのとか嫌いなわけで…だから俺が人を本気で好きになったことがない。
だから正直嘘かと思うくらいびっくりした。
「慎哉も気に入ると思うよ」
「ああ、」
見た目がどこの女に比べても、綺麗で可愛いと思った。
そう、初めてほしくなった。
「直斗・・・アイツほしいわ」
「げっ!あの慎哉が欲しいって・・・マジかよ」
「ほら、仁言っただろ?じゃあ・・・また会えるようにしとくから」
「おう・・・」
さっき居たベースの奴と縁切らねぇとな。
これからは、代わりなんていらねぇ・・・どうしようもなくアイツが欲しい。
曲久々に考えるか、頭に思い浮かぶのは初めて味わった『欲』
「慎哉!一つ言うがあの子他のバンドでベースやってるらしいが・・・まさか引き抜く訳じゃないだろうな?」
「あ?そうだったら何がわりぃんだよ・・・」
「普通に考えて駄目だ」
「えぇ、利麻ちゃん連れてこれないの?」
「ああ、お前は後先考えろ直斗。」
「俺はアイツとじゃないと・・・やんねぇからな」
「はぁ・・・おい、直斗あの子のケイ番教えろ」
「「はぁ?」」
「お前等が電話すると後始末が大変だからだよ・・・俺が電話するいいか?」
「「・・・・」」
「じゃあ、明日までの課題な?慎哉は曲を仕上げてくる。直斗は今日の反省を踏まえて練習しろ・・・いいな?」
「「へーい」」
まあ、仁がどうにかしてくれるってのは知ってるから任せとけばいいか。
それでも駄目だった場合は俺が連れてくればいい。
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