小説

□Je t'adore.
2ページ/4ページ

1、始まりと終り
利麻sid

俺達のバンド『light』は光って言う意味だった。秋の愛した人…陸さんがつけたバンド名。
いつも必死だった秋もいつしか…光を無くしていた。
秋につけてくれた偽名「晃」それをどこかに隠して今サイスタートしている。
陸さんが居なくなって4人になった俺達『light』最近活動がおろそかになっている。


『薄れないで アナタよ 僅かな吐息を聞かせてほしい 小さな鼓動でなく アナタよ此処までおいで…』

「歌うまいじゃんか」

『秋ほどじゃないだろ?それにこの歌好きだし』

「初めて聞いたけど…良い曲だな^^」

メンバーとしてかは分からないけど、秋が大切で大好きだ。
秋が笑顔で居てくれるならいいんだ。
だから…俺達から離れないでくれ。

『今日の秋の声良かったよ。透き通っていてさ』

「ありがとう^^利麻いつもありがとう」

『嗚呼、4人でトップ目指そうぜ^^』

「秋ーー!利麻!帰ろうよ!!」
裕也の声が聞こえてスタジオを出る。

いつものように最後にスタジオをでる…隣にはライブハウスと繋がっていてよくココを使うらしい。
今日は悟が好きなバンド『shadow』が使うらしい。
曲とかはいいけど…あまり好きになれないし(汗
ベースがころころ変わるし…理由なんてしりたくないしww


『さてと…鍵返して行くから秋先に帰っていいから^^』

「おう!明日な^^」

秋を見送ってから、受付に行こうとしたら誰かに抱きつかれた。

『わっ!…って誰ですか?』

「君名前なんていうの?」

『自分から名乗るのが普通じゃない?』

「知らないの?…」

『後ろから抱きつかれてるのに…分かるわけがないでしょ』

「あ…ごめん。俺直斗」

やっと離れたと思ってみてみると・・・『shadow』の直斗さんでしたww

『え…直斗さん!?』

「知ってた…良かった」

『あ、俺利麻です…さっきはすいません』

「本名?」

直斗さん本当口数すくないなぁ…でも、今日はよくしゃべってる気がする。

『そうですよ;可愛い名前ですいません』

「ううん…可愛いなぁって思っただけ^^」

『え…』

初めて見た…笑った顔なんてめったにみれないでしょ(汗
これ、悟に言ったらびっくりするかもww

『俺、帰るんで…鍵どうぞ^^』

「もう帰るの?…」

かけて置いたベースを持ったときだった。

「あれ?直くん?どうかしたの?」

「お気に入り見つけた^^」

え…ちょっ!!ドラムの仁さんじゃんか!!
あの人のドラムはいつもかっこいいよなw
お気に入りという言葉に引っかかったけど…帰って曲つくんないと。

「へぇ…直くんのお気に入りかぁ」

『俺帰るんで…』

「待ってよ…それベース?」

『そうスよ;』

「ふーん。あのさ…」

仁さんが話しかけた瞬間だった甘い声と同時に後ろを向いた。
そこにはボーカル慎哉さんと今のベースの人だった。

「シンヤぁ…早くシテ」

「後でな^^てか・・・誰そいつ?」

「直くんのお気に入りくん」

「!!直斗のか?」

「利麻くんはあげないよ…今日は帰って…これメアド^^」

『あっ…はい(汗)』

そう言われて…スタジオを出た。
すっげぇもやもやしたけど…もう合わないよな?
あ…メアドもらったんだorz




next→
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ