小説
□Je t'adore.
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1、始まりと終り
利麻sid
俺達のバンド『light』は光って言う意味だった。秋の愛した人…陸さんがつけたバンド名。
いつも必死だった秋もいつしか…光を無くしていた。
秋につけてくれた偽名「晃」それをどこかに隠して今サイスタートしている。
陸さんが居なくなって4人になった俺達『light』最近活動がおろそかになっている。
『薄れないで アナタよ 僅かな吐息を聞かせてほしい 小さな鼓動でなく アナタよ此処までおいで…』
「歌うまいじゃんか」
『秋ほどじゃないだろ?それにこの歌好きだし』
「初めて聞いたけど…良い曲だな^^」
メンバーとしてかは分からないけど、秋が大切で大好きだ。
秋が笑顔で居てくれるならいいんだ。
だから…俺達から離れないでくれ。
『今日の秋の声良かったよ。透き通っていてさ』
「ありがとう^^利麻いつもありがとう」
『嗚呼、4人でトップ目指そうぜ^^』
「秋ーー!利麻!帰ろうよ!!」
裕也の声が聞こえてスタジオを出る。
いつものように最後にスタジオをでる…隣にはライブハウスと繋がっていてよくココを使うらしい。
今日は悟が好きなバンド『shadow』が使うらしい。
曲とかはいいけど…あまり好きになれないし(汗
ベースがころころ変わるし…理由なんてしりたくないしww
『さてと…鍵返して行くから秋先に帰っていいから^^』
「おう!明日な^^」
秋を見送ってから、受付に行こうとしたら誰かに抱きつかれた。
『わっ!…って誰ですか?』
「君名前なんていうの?」
『自分から名乗るのが普通じゃない?』
「知らないの?…」
『後ろから抱きつかれてるのに…分かるわけがないでしょ』
「あ…ごめん。俺直斗」
やっと離れたと思ってみてみると・・・『shadow』の直斗さんでしたww
『え…直斗さん!?』
「知ってた…良かった」
『あ、俺利麻です…さっきはすいません』
「本名?」
直斗さん本当口数すくないなぁ…でも、今日はよくしゃべってる気がする。
『そうですよ;可愛い名前ですいません』
「ううん…可愛いなぁって思っただけ^^」
『え…』
初めて見た…笑った顔なんてめったにみれないでしょ(汗
これ、悟に言ったらびっくりするかもww
『俺、帰るんで…鍵どうぞ^^』
「もう帰るの?…」
かけて置いたベースを持ったときだった。
「あれ?直くん?どうかしたの?」
「お気に入り見つけた^^」
え…ちょっ!!ドラムの仁さんじゃんか!!
あの人のドラムはいつもかっこいいよなw
お気に入りという言葉に引っかかったけど…帰って曲つくんないと。
「へぇ…直くんのお気に入りかぁ」
『俺帰るんで…』
「待ってよ…それベース?」
『そうスよ;』
「ふーん。あのさ…」
仁さんが話しかけた瞬間だった甘い声と同時に後ろを向いた。
そこにはボーカル慎哉さんと今のベースの人だった。
「シンヤぁ…早くシテ」
「後でな^^てか・・・誰そいつ?」
「直くんのお気に入りくん」
「!!直斗のか?」
「利麻くんはあげないよ…今日は帰って…これメアド^^」
『あっ…はい(汗)』
そう言われて…スタジオを出た。
すっげぇもやもやしたけど…もう合わないよな?
あ…メアドもらったんだorz
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