雪の面

□伝える、
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そら「てるてる坊主は?」


めい「てるてるの坊さん?」



ゆめ「雨の日吊り下げて、晴れたら顔を描くおまじない人形。」


めい「へー、初めて聞いた。面白そう」

この時代にはその風習が無いのか?


夢「何故それだし」


そら「丈夫な布を使えばずっと、とっておける。それに、この時代てるてる坊主の習慣は無いはず。」



てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに 晴れたら
金の鈴あげよ。



夢「丈夫な布…って何がある?」


めい「私が手当たりしだい、探すよ。」




てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
私の願いを 聞いたなら
あまいお酒を たんと飲ましょ



夢「ずーっと晴れ続きだったら困るが」

そら「そのときは逆さまに吊るすか首をちょん斬る」




てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇って 泣いてたら
そなたの首を チョンと切るぞ




夢「それにするか。時間ならたっぷりあるしな」


そら「時間?」



夢「決まってるだろ。何個も何個も作るんだよ。ずっと、お日様が見えるように」























そら(そっちのほうが過酷過ぎない?)


めい(どっちにしろ、瀬戸内に雨はあまり降らないんだけど)







たまに常人と感覚がずれている人がいる。
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