雪の面
□伝える、
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ある晴れた昼下がり。
女3人が集まっていました。
女が集まることと言えば
決まっています。
<ガールズトーク>
話題はもちろん恋話。
あ、わかった人はもう言わなくていいからね。
話題の中心は俺。
羞恥心で死ねると思う…
めい「だーかーら、押すの! 女は積極的に行くの!」
夢「無理、押してだめなら引く。引いてだめなら、あきらめる」
そら「引いて、叩いて、引っ張り出せ!」
ナニを引っ張り出せと?
夢「いや、悲しいことに俺は恋愛経験が皆無です。」
めい「皆無だからなの!この際突っ走るとこまで突っ走るの!」
そら「皆無なんだから、苦い過去に浸らなくていいじゃん」
過去に
恋愛に別れはつき物と過去に言っていたやつがいたな。
そいつは、前を見ないやつ。
現実から逃げて、刹那の快楽、妄想に逃げている。
そんな姿を俺は美しくないと思う。
感傷主義者《センチメンタリスト》と現実主義者《リアリスト》
どちらがより美しいのだろう