黒子のバスケ
□生意気
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最近庭に木苺がなった。
赤や黄色や紫があって、お菓子でも作ろうかと思って、摘んできたけど、、、
なにを作るかは、まったく決めてない。
さつきに電話しようと思ったけど、、、やめた。
きっと、台所が大惨事になる。
青みね・・・翔一・・・若松・・・
桜井・・・桜井!!
桜井がいるじゃない!!!
早速電話・・・。
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「うんっ。じゃあ待ってるね!」
どうやら家にちょうどいいレシピの本があるらしい。
『ピンポーン』インターフォンがなった。
「桜井です。」
「どーぞ。」
玄関まで走っていき、戸を開ける。私服が思ってよりおしゃれで少し驚いた。
「それで、何作れるの?」
「いろいろありましたよ。どれが良いですか?」
桜井鞄から出した本には、ところどころふせんが付いていた。
ページをめくると、木苺を、使ったお菓子が
のってるページに目印をつけているようだ。
・・・こうゆう細かいところわざわざやってくるところとか、私より女の子っぽい哀しくなる。
複雑な気分のままぱらぱらと本をめくると、
『簡単にできる!木苺ムースとケーキ』という見出し。
・・・こういうのって、たいてい失敗するよね。うん。やーめた。
もう一枚めくってみると『木苺のふわふわマシュマロ』の文字レースを敷いたお皿の上に乗ったおいしそうなマシュマロの写真。
「ましゅまろって手作りできるんだぁ。」
一人事が聞こえたのか、「マシュマロにします?」と桜井が聞いてくる。
マシュマロかぁ・・・マシュマロ・・・。
「マシュマロにする!!」