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□ワールドイズマインレンver〜世界で一番お姫様〜
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世界で一番お姫様 そういう扱い心得てる
…だろ?
朝―。
ジリリリリリッ ジリリリリリッ
(ん〜うるせーな…)
と思いつつパチッと目覚まし時計を止める。重い瞼を開ける。…やけに明るい。
何時かと思い先ほど止めた時計を見る。−10時。
思わず飛び起きる。
(やっべぇっ!!今日は…)
リンとのデートの日。−まぁ買い物に付き合わされるだけなのだが。
(うわ〜怒られるだろーな…)
後々のことを考えて憂鬱な気分のまま、のろのろとリビングへ向かう。
…静かだ。まぁ、メイコ姉もカイト兄もミク姉も仕事だから当たり前だが。
リビングの戸を恐る恐るあける。
…誰もいない。
(あ〜リン一人で行ったか…)
内心ホッとしつつ朝ごはんを食べようと机を見る。朝ごはん用のトースト、姉兄たちからのメモ。
…ともう一枚―。
「レンへ。
寝てるみたいだから先に行きます。
いつもの噴水前で待ってるからね!!
お昼より前に来なかったら…
リンより」
…リン、ぜってー怒ってるよ。
時計を見る。まだ10時を少し過ぎているだけだ。頑張れば間に合うだろう。
急いでで支度をし、家を飛び出した。