SilverSoul
□3)異世界から
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沖「これは… 確かアンタがずっと抱えて離さなかった…」
『はい!!その【銀魂】です!!
こっちに来るときにどうやら一緒に来ちゃったみたいで…』
沖「確かに、俺が公園で見つけた時これを抱えて寝てやしたぜ。」
3人は戸惑いながらもその漫画に手を伸ばし、
表紙をまじまじと見る。
近「こりゃあ・・・」
土「マジかよ・・」
沖「中、見てみやしょうぜ。」
そう言って漫画のページをめくる瞬―・・
『あ!ちょい待ち!!』
美羽は勢い良く漫画を取り上げた。
沖「中見せらんねーんですかぃ?」
『違うんです!先に確認しときたい事が…』
近「?何かな?」
『この世界中の今現在の時系列とゆうか…
幾つか聞いてイイですか?』
近「ああ。構わないよ。」
そう。美羽は現時点で、この世界は漫画のストーリーのどのポイントなのかを確認しようとしていた。
(ヘタに未来の話を見せるのはマズイきがするからな…)
沖「なるほど…そうゆうことかィ」
『あ、わかった?総悟』
土「どうゆうことだ?」
沖「つまり、この世界の時間が漫画のストーリー上どこまで進んでるのか確認したいんでさァ。じゃなきゃ俺達が未来を知ってしまう事になる。」
近「なるほど。」
さすがは感の鋭い総悟だ。
『キーワードだけ出すんで、既に起きた事例かどうか教えてください。
―・・じゃあまず…”大使館・桂”』
土「ああ、アレか?戌威星の」
『次は―・・じゃあ”カエル・火あぶり”』
近「ああ!俺が庇って撃たれたやつか!」
『”叩いてかぶってじゃんけんぽん・花見”』
沖「それなら俺がやったやつでさぁ。」
『”ふんどし・お妙さん”』
近「ふんどし仮面の件だな!」
(えーっと…次に真選組的に分かりやすい話は…
―・・あ!高杉!)
『―・・”祭・ターミナル……たk「あ、それなら再来週ありやすぜ。」…え?』
土「ああ、鎖国解禁20周年のな。お上の護衛に駆り出される予定だ」
(なるほど…
て事は4巻の途中辺りまで進んでるわけか。となると、高杉が江戸に?!やば…)
『………』
沖(・・・?何かありそうだなァ)
1人思案する美羽に、沖田は何かを感じ取っていた。
『大体分かりました。今ここにある漫画は既に過去の出来事。見ても問題ありません。ただ、あまり見せたくない部分もあるんで、ページは指定させてくださいね。』
そうして、マズイ部分はうまく隠しつつ3人に見せた。
近「こりゃあ…信じるしかあるまいよ」
土「ああ;しかしすげぇな。こんな事ってあるのかよ」
沖「土方さんが旦那に刀折られたシーンありやすぜ。マジウケるんですけど死ね土方」
土「うるせぇ総悟!!やるかコラァァァ!」
近「まぁまぁ、2人共落ち着け。
で、美羽さん、話はよく分かった。正直に話してくれてありがとう!俺たちゃ君を信じるさ。」
『本当ですか?!
ありがとうございます!!よかったぁ…』
ようやく安堵の表情を見せた美羽。
沖「ちなみに、こっちの世界で行く当てや住む所は、あるんですかィ?」
ああまた問題勃発…
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