Buon Compleanno!
□2012.6.9骸BD記念
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【6月4日(月)】
朝、心地良い朝日と共に目覚めた美羽。
今日は久しぶりに大好きな骸と出かける日だ。
『ん――・・・いい天気だなッ』
カーテンの隙間から僅かにもれる暖かな光を浴びながら、ベットから出た。
恋人である骸は、ここ最近多忙を極めていた。
宿敵でもあり、好敵手でもある雲雀恭弥とバトルを繰り広げていたり、何だかんだ言いつつボンゴレの仕事をこなしていたり等、あまり自分に構って貰えていなかった。
そしてようやくこぎつけたデートの日。
『何着てこうかなっ』
当然美羽はこの日を楽しみにしていたのだ。
骸は現在、任務に出ていて、今日の昼には戻ってくる予定なのだ。
なので、午後から2人で久し振りに出かけようと約束していた。
そして、美羽の頭の中にはもう一つの考え事…
そう。今週末誕生日。
6月9日の誕生日自体は、土曜日。
なので、金曜の夜から2人で過ごして、0時を回った瞬間にお祝いを言いたかったのだ。
そう…
誰よりも先に―・・
そんな計画を立てつつ、美羽はのんびりと出かける準備を整えて行った。
††††††††
骸「美羽」
カチャリと扉が開くと同時に、愛しい彼の元気な姿が目に入った。
『骸っ!!』
思わず駆け寄ってその胸に飛びつく美羽に、自然と笑みをこぼす骸。
骸「おやおや…そんなに寂しかったですか?」
『うん。だって2週間だよ?!』
骸「クフフ…そう甘えて貰えるとは、僕としても嬉しい限りですがね」
そう言って、彼女をぎゅっと抱きしめ、そのこめかみにキスを落とした。
骸「さて、今日は午後から出かけるんでしたよね?」
『そうだけどー・・
骸、疲れてない?』
任務から戻ったばかりの彼を労う美羽に、
骸「さほど疲れてはいませんよ?」
『・・・・』
美羽は少しだけ考えると、再び骸へと言葉を発した。
『だったらさ、夕方までゆっくりして、食事にでも出かけようよ。
そうすれば、骸も少しは休めるしね?』
楽しみにしていたデートを、自分の為にこうして変更してくれる美羽に、骸は愛しさでいっぱいだった。
骸「クフフ… ならばお言葉に甘えて。
――・・ゆっくり美羽に添い寝でもしてもらいましょうか」
そう言ってジャケットを脱いでソファに置いた骸は、美羽の手を引いてベットへと横になった。
骸は美羽を抱きしめながら、疲れを癒す様に僅かな眠りについた。
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