L'Arc〜en〜Ciel's dream.
□ぼくときみ
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『……ちゃ…』
『……ちゃん…!』
(ん…なつみの声が聞こえるような…)
『kenちゃん!てばぁっ!!』
「うわぁっ!!」
『やぁっと起きたぁ〜っ!!』
俺の身体の上に乗り、胸のあたりをポカポカ叩いていたなつみ。
もう、女の子じゃない、女性だっていうのに、いっつもなつみはこうだ。
全く…。俺が男だって認識はないのか…。
俺はL'Arc〜en〜Cielとしてデビューし、なつみは高校から上京し、贅沢にも35階建てのマンションの最上階に俺と二人暮らし。
いいご身分やな〜
『なに、ポケーッとしてっ!私、18歳になったんだよ?18歳のお祝いは何でも言うこと聞いたるっていったじゃーん。』
関西弁はキツイからいややって、流暢に標準語を話すなつみ。
「分かったからそこどきぃーや。重くなったな〜5歳くらいのなつみは本当に片手で持てるくらいやったのになぁ〜(笑)」
『しっ失礼ね!5歳と比べないでよっ//』
ぷぅっと頬を膨らませる姿は5歳の時と何一つ変わらない。
「んで?何して欲しいん?」
『でーと!』
「えぇっ?でぇーとぉー?!」
『うん!私、はじめてのデートはkenちゃんとって決めてたの!』
かわえぇ事いってくれるねぇ〜kenちゃん感激やで〜
「ん。じゃ、なつみも着替えてきぃや。プー〇んの着ぐるみでどこもいけへんやろ?」
『えぇ〜ディズニーって着ぐるみダメなの〜っ?』
「ディズニー行きたいんか?でも、ハロウィン以外は仮装禁止や。」
『んんーっ!!』
また、ほっぺたを膨らましとる。
『もぉっ!いいもんね!じゃあkenちゃんをドキッとさせるような格好しちゃうもーん!』
あっかんべーしながらバタンっ!と嵐のように出ていった。
「ふぅ。31にもなってディズニーか…。」