L'Arc〜en〜Ciel's dream.

□愛をくれたあなた
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あの日の事。







アタシをまっくらな闇の中から救ってくれたアナタ。
















大好きだよ。

私の名前は金川 なつみ。




人とはちょっぴり違う人生を歩んできた。




両親と1人の兄。
普通の家庭だったのに、いつしか崩れていく…





ナンデ、ワタシニハナニモデキナイノ?











14歳。




母親が初めて朝帰りした日。

友人の事故に巻き込まれた。
私にはそう言ったのに。




信じたのに…






一晩過ごしたのは父ではない男だった。



キタナイ…。









15歳。両親が不仲になり、自分の精神をやられる。











学校は不登校。

深夜に繰り返される喧嘩。







『出ていけばいいんでしょ!!』










そんな声がして、母親が姿を消した。









16歳。アルバイトを掛け持ち、高校進学。









ある日、母親は何事もなかったかのように帰宅した。
















一枚目のうすっぺらい紙と一緒に。









幸せは築くのは大変。崩れるのは簡単だった。









期限は3年。


高校卒業と同時に別れる誓いをたてに帰ったのだと知り、また裏切りを感じる。




17歳。アルバイトに励み、大学の受験費用や、一人暮らしのための計画をたてる。








誰も助けてくれない。









誰も信じちゃいけない。










いつか裏切られるから。







18歳。受験に成功し、大学に進学。






両親が離婚。




兄以外連絡をとらなくなる。












そして、現在…





今年、私は25歳になった。





学生時代、身の回りで起こる不幸に自分は不幸だと、神様は不公平だと嘆いていた。


そんな時代が懐かしい。



心に傷を負った少女は傷跡を残したまま大人になった。



それを隠すために180度人格を変えて。






『あぁ〜今日もつかれたぁ〜』





「なつみせんぱぁ〜い。今日いきませんかぁ?」




この甘えたな後輩の名前は、ひかり。




私達は、一応大学の先輩と後輩。

会社もおんなじ。


一般企業に勤めている。




『よっしゃ!いくか!』




「やったぁ〜!!」



私は自分の暗さ、自分のホントを知られたくない。


だから、明るい自分、嘘の自分を作る。




裏切られても傷つかないように。


離れていっても大丈夫なように。
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