傍にいることが優しさなら
□黄泉への案内人…下
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その頃、天竺国・吠登城ーー
八百「紅孩児様、東方で動きが。」
この女性、八百鼡(やおね)。
自動のドア付近で自分の主君に三蔵たちの行動を報告している。
紅孩児と呼ばれた赤髪の男はある柱の前に立ち見上げている。
尖った耳に左頬につく三本の紋様状の痣という特徴から見て彼は妖怪だとわかる
紅「わかっている。邪魔はさせんさ。
既に刺客は送り込んである。」
そんな時
八百鼡の後ろから現れる紫の髪をした細身だが筋肉質な男が現れる
『さっすが、紅孩児。動きが早ぇーや。
そいつらの中に……いるんだろ?
あいつ。』
ブルーの瞳を無邪気に煌めかせながら尋ねる男
そんな男に対し紅孩児はフッと軽く笑いながら言葉を飛ばす
紅「本当に奴を手に入れたいようだな…。…廉爽。」
『あぁ、あたりメーよ。
(早く…早くこっちに来い……)』
未散!!
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