book

□I LOVE YOU!
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何万回言ったら

君に届くんだろう



I LOVE YOU!




皆さんこんにちは。


神威がくぽです。



昨日ルカ殿に、恋文を渡しました。


神威がくぽです。


がっくんです。



あ、しつこい?すいません。







──昨日





「ルカ殿っ!」



「…きゃっ」

がくぽは音楽をイヤホンで聞いていたルカの肩を、気持ち悪く叩いた。


「あ、ああ……がくぽさん、おはようございます」


ルカはイヤホンの片方を外しながら、がくぽに挨拶をした。


「やだなールカ殿!堅苦しいよ!うふふ」


「あら……ご、ごめんなさい」


激しく困惑するルカを横目に、がくぽは懐から一通の手紙を取り出した。ルカは不思議そうに、それを見つめる。



「なんですの?これは…手紙……。これを私に?」


「yes!」


「あら!素晴らしいジャパニーズ文化ね、文通、というものかしら?」


「non!恋文!」


がくぽは何故かカタコトだが、ムカつくのであえて無視しよう。


「コイブミ?Love Letterのことかしら…。がくぽさんありがとう、読んでもいいかしら?」


ルカの問いかけに、がくぽは大きく首を縦にふった。それをみてルカは、封筒を丁寧に開いた。





愛しのルカ殿へ。


こんにちは。
最近寒いですね。
僕はこたつに潜ってます。
ところで提案なんですが
子作りしませんか?





「おいぃぃぃぃ!!んだよコレ!失礼過ぎんだろ!!バカなの?ねえバカなの?」


ルカはがくぽにビンタしながら突っ込んだ。がくぽは鼻血を出しながら、ルカをたしなめる。


「おっ落ち着いてルカ殿!まだ続きが…」






なんちゃって…
急に失礼ですよね。
さっきのは冗談です。
…ってのは冗談です。






「おいナスビ!!てめっナめてんだろ!!バカなの?ねえバカなの?」

「や、ちょっと待って!まだ続きがありますので!」


「あら、私ったら…ごめんなさい」






ってのも冗談です(笑)
回りくどいですよね(笑)
あ、ルカ殿はたしか
マグロ好きですよね(笑)
回転寿司行きます?(笑)
ってのも冗談です(笑)






「てめーを回転させてやろうか?なんだよ!(笑)多すぎんだろ!!バカなの?死ぬの?」



「ひぃぃぃぃ!ギブ!ギブアップ!」




ルカはがくぽにお得意のダブルラリアットを喰らわした。がくぽは心なしか悦んでいるように見える。


「こっこれがミリオンの力……うっ……ぐえっ」


「あなたはクズだわ!」





精一杯の愛 LOVE YOU!




fin



(うふふルカ殿……僕には)
(ダンシング☆サムライがあります)

(クズだわ)

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