小説 マンガ中心駄文
□約束ごと
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「 ……嫌なんです。 ‥…同じ過ちを繰り返すのが‥… 」
俯くアレン。
アレンの言葉に分からないとばかりに首を傾げる神田。
「 ………… 」
「 モヤシ……? 」
黙っているアレンにイラつき促す神田の声にはじかれたように顔を上げた瞳は潤んで涙が零れ落ちそうだった。
「 もし……もし神田が死んでしまったら……僕は‥‥また‥… 」
涙が零れ落ちないように眼をしばたたかせながらアレンは続ける。
「 ……マナと同じ苦しみを‥… 」
今アレンの頭の中は自分のことだけでなく養父マナのこともあるのかと思うと無性に腹立たしくなり怒鳴り散らしたい衝動に駆られる神田。
「 ……チッ…… 」
モヤシは俺のことだけ考えていればいいという独占欲を腹の底に仕舞って舌打ちをする。
「 ……神田……? 」