小説 マンガ中心駄文

□眠り姫は性別不明
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よく晴れた絶好のテニス日和といえる放課後のテニスコートに跡部の怒声が響く。


「 慈郎! 何時まで寝てやがるんだ。 起きろ!! 」


跡部に揺さぶられ頭をカクカクさせながら眠り続ける慈郎に跡部の整った眉がひくつく。

揺さぶりさえも ものともしない慈郎は気持ち良さそうに眠り続けた。


「 起きろっ!! 慈郎!! 」


我慢の限界に達した跡部が慈郎の耳元で大きく怒鳴り大勢の視線が2人に集まる。


「 ……んぁっ? ……あとべ…… ぉは‥よ…… 」


うっすらと眼を開けもごもごと話すとまた眠りについた慈郎にその場に力なく跪く跡部がいた。


「 難儀やな〜 跡部 」


ガックリと跪いている跡部に暢気な声で話しかける忍足。

こんな跡部はそうは見れないとばかりにレギュラーの面子も遠巻きに眺めている。

それを明らかに楽しんで声を掛けてきた忍足をキツく睨む跡部。


 
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