平成幻想録・文

□第7説
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『だって玄武いるじゃん』

「えー…」

「明日は焼き鳥でも食べるか…」


朱雀は顔を青ざめながら固まった。
ギギギ…と、効果音がつくかのように顔を玄武のほうへ向けた。
彼は普通にご飯を、食べていた。
青龍ゲラゲラ笑っている。
愛那は1人だけ状況か、わかっておらず 彼らの顔を見ていた。


「……バカだろ……」

『え、白虎、何なの、これ』

「…気にするな」


そう言われても気になってしまうのが人間の性分。
今度は青龍に聞いてみることに。


「あぁ、昔からこうなんだぜ?朱雀が悪さをするといつも焼き鳥なんだ。、もちろんあいつは共食いになるから食えねぇんだ」


笑いながらそう言う青龍。
目線を朱雀と玄武にうつすとそれだけは…と土下座をしながら懇願していた。
それを見て愛那はクスッと笑った。
彼らはそれに気付き、彼女の方を見た。


『あ、ごめん。貴方たち本当に仲がいいんだなぁって思って』

「まぁ、ずっと一緒だったしな」

「…いやでもお互いのことを知ってる」

「おいこら白虎。いやでもってなんだいやでもって」

「…?」

「こいつわかってねー!?」


白虎の天然さに青龍もツッコミをいれざるおえなかった。


『白虎って天然だったんだね。あまりしゃべらないから分かんないんだよね』


すでにご飯を食べ終えている愛那はシンクに食器を入れる。
彼らも食べ終えたらしく、食器を持ってくる。


『あ、そういえば今日学校で友達と話してたんだけど、近くの裏山にホタルご出るんだって』


裏山。
そう聞いて4人は思わず目を細める。
先程まで大陰たちとその事について話してたからだ。
しかしそんなことを愛那が、知るよしもないので話を進めていく。


『そのホタル凄くきれいらしくて、私も見に行ってみようかなって思ってさ』

「え!?」

『え?何よ』

「あ、いや、何でもないよ、アハハ…」


朱雀は目をそらし、乾いた笑いをする。
愛那は不審がっているがなにを聞かなかった。
聞いてほしくない、という雰囲気が彼らから出ていたのを彼女は感じ取ったのだ。


『よくわかんないけど、私は夜行ってくるから家の事よろしくね』

「1人で行くのか?」


愛那は首を横にふってそれを否定し、友達と。
そう答えた。
玄武たちは気が気でなかった。
彼女が怨霊に襲われるかもしれないとおもったためだ。



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