平成幻想録・文

□第3説
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『えっと…』

「すまない。少し懐かしくてな」

『全員知り合いなの?』

「そうだぜ!」


朱雀は愛那の問に嬉しそうに答えた。
皆に会えたことがとてもうれしかったのだろう。
それは朱雀だけでなく玄武達もだ。
彼らの表情を見ていればそれは一目瞭然だ。


『亀にタツノオトシゴに鳥にネコとかおかしいでしょ』

「…おかしくない」

『ネコだまれ』

「…ネコではない。」


絶対に訳は言いたくない。
愛那が何を言っても答えてくれなかった。
まぁ彼らには彼らの事情があるのだろう。


『掃除しようと思ったのに掃除にならないじゃない』

「…掃除をするのか、では俺たちも手伝おう」

『え、いいの?』

「元々俺たちが来たのが原因だからな。…それくらいはする」


白虎は自ら掃除をすると言い他の人達も手伝ってくれるとこになった。
暫くして彼女は思った。
自分は要らないのでは、と

何故なら彼らの身長は彼女の身長をかなり上回っているので、高いところを難なく掃除できてしまっているのだ。


『床拭くか…』


仕方ないので床を掃除することにした。
が、それもすぐ終わってしまいやることがなくなってしまった。
そこで思った。
彼らのために何か作ろう、と。



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