平成幻想録・文
□第3説
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目覚ましの音で起きると外は快晴で、洗濯日よりだった。
せっかくなので家の掃除をしようと思い、まずは空気を入れ替えるために窓を開けた。
その横を赤い鳥がものすごい勢いで入ってきたのだ。
えっっと思うとそれを追いかけるように白いネコも入ってきた。
赤い鳥はネコからのがれるように天井付近を飛んでいた。
ネコは狙いを定めるように鳥をジッと見ていた。
今ならいけると思ったのか鳥に飛びかかろうとした。
が、その時鳥は人間になったのだ。
「ちょ、ちょっと待って!オレ鳥じゃないから!」
いきなり人間になった彼を見た瞬間ネコはピタッと止まり、それも人間になったのだ。
そこまでくると体制ができ、あまり驚かなくなる。
「お前だったのか!?」
「!気づいてなかったのか!?」
「悪い。ネコになってしまうと自制が聞かなくてな」
「そ、そんな……っ!」
「お前が人間になってくれてよかった」
鳥だった男は赤い髪の毛のツンツンでタンクトップに、ジーパンをはいていてネコだった男は和服を少しアレンジした様なもので帯を細くし、その部分に紐のようなものをつけていて、袖は腕まくりしている。
タイプが違いすぎて何も言えなかった。
しかし重要なのはそこではない。
『マッt…あ、違う。玄武ー!どうしよー!また変なのきたぁぁぁぁぁぁっ!』
「愛那、今マッチョと言おうとしただろう?」
『そんなことないよ。それよりも!こいつらあんたたちの知り合いでしょう?』
「え?…朱雀に白虎じゃないか」
「あぁ!玄武!!」
「ちょ、ちょっと待てよ、オレもいるから!」
「青龍までいたのか!?」
朱雀、白虎と呼ばれた男たちは玄武がきたことにより顔がほころんでいた。
その後ろに青龍もいたのに彼は見事にスルーされていた。
彼は四人の中ではいじられキャラなのだろう。
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