人が増えたと思ったら今度は人が降ってきた!?・文

□第8説
1ページ/2ページ





ただアレルの居場所を聞いただけなのに、なんでこいつ大丈夫かという顔されなければならないのか。


『というか、この女性はだれなの』

「…」

『?』


目の前にいる金髪の女性が誰なのか問うと皆ぽかんとしていた。
なにかいけないことでも言っただろうか、そう思っていると彼(女)は口を開き言葉を発した。


「…愛那、僕だよ」

『…え?』


この声は聞いたことがある。そう、アレルの声だ。
もしかして…とその人を見ると苦笑いしていた。


『も、もしかして…アレル、なの…?』

「…うん」

『う、うそだ…』


目の前の美人さんが実はアレルだということを知り軽くショックを受けている。


『きれい…』

「えと、それは、褒め言葉として受け取っていいの、かな?」

『へ?』

「もう!褒め言葉なの!ちゃんと受け取りなさいよ!それにしてもほんと綺麗ね〜。元々女みたいな顔でもあったしね〜」

「リノ…」


おっと…と言いながら真琴の後ろに隠れる。
あたりを見渡せばアレルだけでなく、白虎や相模、柏原などもとてもかわいらしかった。


『相模…』

「ち、違うんですよ、愛那様!?これは無理やり…っ!」

『いや、似合ってるなって思って…。ウィッグかぶってるせいもあるのかもしれないけど…』

「愛那様…」


せっかく似合っているといわれても女装した姿のことを言われても嬉しくないと涙を流していた。
しかし愛那はそんな彼の心情を知るよしもないので褒めまくっていたのだそう。
自分をほめてくれているのに、素直に喜べないでいた相模だった。

これは紀伊と柏原も同じようなことをしていたのだった。




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ