人が増えたと思ったら今度は人が降ってきた!?・文

□第5説
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「ぷり…くら…?」


リノは復唱するようにそう答えた。

こんなことになったのには愛那の手帳に張ってあったシールを見たことにわけがあった。

それは、現代で言うとプリクラというもの。
しかし、リノは世界が違うためその様なものは知らない。

珍しすぎて目をキラキラさせるほど。

他にも見たいと言うので見せるとまじまじとした顔で見ている。
それはリノだけではなく、琴羽や秋乃達も見ている。


「愛那様素敵です」

『たかがプリクラだよ?』

「写真映り、いいんだね。かわいいね」

『え!?』


アレルにそんなことを言われ少々焦る。
相模はムッとしながらアレルを見ているが彼はそんなこと気づかない。


「ねぇねぇ!あたしも愛那達と撮りたい!」


記念に、と愛那をみるリノ。
クスッと笑うとそうだね、と女性陣で行くことにした。
男性陣はお留守番。
何故って?

それは人数が多いから、そして女子だけで撮りたいという意見が多かったためだ。

男性陣の何名かはしょぼんとしたかおをしていたが、それをスルーして出掛ける準備をした。


「ま、愛那様気を付けていってきてくださいね!?」

「紀伊様!危ない人にはついていってはいけませんからね!?」

『…』

「…ついてかないよ、柏原」


どこまでも似ている二人であった。
それは彼女達だけてはなく、他の者も思っていた。
相模と柏原を押さえてもらいながら家を出ていった。


「外もこんなに違うんだね!」

『リノってばはしゃぎすぎ』

「だってここはあたしがいた世界じゃないし、なにより真琴の世界なんだもの!あたし、真琴の世界に来てみたかったの!」


真琴は表情には出してないが、どことなく照れていた。
この二人は性格上的には正反対だが、だからこそ仲がいいのかもしれない。
愛那はそう思っていた。



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