人が増えたと思ったら今度は人が降ってきた!?・文

□第3説
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一週間…そう聞いてかなりの時間がかかることになるのは目に見えていた。

しかし、その間、彼らはどこに泊まるのだろうか…
彼らの服装や装備している物からして周りから痛い目で見られることだろう。
ましてや腰に着けているものが本物とバレれば彼らは銃刀法違反で逮捕されてしまう。


『魔力が戻る間、ここに、住む?』

「え?」

『だって貴方達をこのままみすごすわけにはいかないし、その格好じゃうろつくにはおかしいでしょ?それに、ここに来たのも何かの縁だと思うんだ。だから貴方達さえよければ、どう?』


自分達が今話していることは嘘かもしれないのに、彼女はそれを信じ、しかも住むことを提案、それが信じられなかった。
他の者が何を言うかわからないのに。


「だが…」

『早く帰りたいなら、ちゃんと栄養とかとらなきゃ!』


帰る前に倒れちゃうよ!

そういう彼女にクレス達は愛那はとても心が広いというか、包容力があるというか。
そんな風に感じられた。


「帰る前にここにいれるの!?」

「リノ…」

『好きなだけいていいよ』


リノはとても嬉しそうにしていた。
真琴も満更ではないようで。


こんな狭いとこにずっといるのも窮屈だからと、とりあえずリビングへ行くことになった。
愛那達の会話を聞いていた人たちもぞろぞろと階段を降りていく。
愛那も、クレス達に着いてきて、といい階段を降りているとなにやら後ろからカツカツと音がした。

それは靴の音だった。
外国ならその音は普通かもしれないがここは日本だ。
ありえない、そう思い後ろを振り向くと真琴以外、皆靴を履いてたのだ。


『この世界では外以外は靴履かないの!だからぬいで!』

「え、そうなの?」

『う、うん…』


アレルの髪は金髪なため、とても新鮮だった。
とてもキラキラしていて、愛那の近くにもイケメンはいるけれど、彼はまた、違うイケメンさだった。

後ろでクレスやリノはあ〜あなんて言っている。
きっと彼らにとっては普通なのだ。

彼らは靴を脱ぎ、玄関にそれをおいてリビングに入った。
ソファに座っているがリノなんかは周りをキョロキョロと見渡して落ち着きがなかった。
真琴は見慣れているものだが。
クレスやアレルもそわそわしていた。


「これが、真琴がいた世界のものなのね!」


リノはいてもたってもいられなくなり、家具を触りだした。
その様子にクレスは溜め息、アレルは苦笑いしていた。
真琴はなにを思っているかわからなかったが。


愛那は自己紹介したが、他のものはクレス達にはしてないため順々に自己紹介していった。


「ところでさ、その狐達は…」

「なにこれ!超かわいい!!」

「「「「!?」」」」


リノは狐達をぎゅっと抱き締めた。
その行動に狐達は驚いて暴れだす。


「女子に抱きつかれるなどはじめてだ…狐の姿でいるのも…って、秋乃!違うんだ!!」

「…何が違うの。てか黙って」

「あ、秋乃ぉ…」


赤マフラー狐が喋り出すものだからリノは目を見開いた。
もちろんクレスやアレルもだ。


「ま、愛那様っ!た、助けてください!僕は愛那様だけで…っ」

「紀伊様ぁ!俺は、俺は…っ」

『なんだか…』

「…似てる」


柏原、相模を見ながらお互い苦労するね、と仲良くなっている主達だった。



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