我らがヒロイン's ブック
□six
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ジュナがフォートレスタワービルについたとき、ちょうどビルの上で爆発が起きたときだった。
(樹里!!)
(樹里!!)
いつものようにテレパシーで話しかけても、いっこうに返事がこない。
ジュナは慌てた。
大切な片割れに何かあったら――
「ッ――、樹里!!!」
フォートレスタワービルに駆け込もうとしたジュナ。
折紙サイクロンはとっさに彼女の腕を掴んだ。
「はなして!!!」
「中は危ないでござる」
「僕が行かなきゃ、誰がジュリを助けるのさ!!」
「中にはタイガーさん達が――「でも!!ジュリは僕の大切な姉さんなんだよ!!」
大切な片割れ。
2人で1つ。
そうやって生きてきた。
ジュナは折紙サイクロンの腕を振りはらうと、フォートレスタワービルへと駆け出した。
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