戦国BASARA
□織田ノ凶器 〜真田目線〜
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時は戦国
人々は戦に明け暮れていた
自分が天下を取らんと__
今の日本でいうと 山梨県…甲斐に あの有名な武田軍が居た。
「お館様ぁぁぁぁぁっ!」
火だるまでも転がってきたかのように暑苦しい、赤い人が 障子を突き破る勢いで開けた
そう 彼はかの有名な 真田幸村である
全てを赤で包んだ まるで炎のような格好は戦場でも目立っていそうだ
額に巻いた赤い鉢巻きを靡かせ、赤い角が生えた兜を被っている男に向かって正座した
そう 彼もまた かの有名な武田信玄である 上杉謙信を敵とし なんと最終的には5度も戦ったそうだ。
「なんじゃ 騒々しい」
信玄は椅子にどっと座っており 幸村を見下ろすような___
「実は…奥州の伊達から…このようなものが…」
幸村は右手に握りしめていた和紙を信玄に差し出した
「伊達政宗…」
伊達政宗。
若くして 国主をつとめている
戦の強さもなかなか 右目を病気で失っており、独眼竜と呼ばれている
「伊達が動いたとなると、ワシ等もどうするか考えねば…」
「な、なんのことでしょうか…」
幸村は文を見る権利はない 主である 武田信玄公に見せ、それを部下に見せて良いと 信玄公が言うと、見せてくれる あるいは 言ってくれるのだ
「織田の軍勢だ」
「織田…って とても弱小の国でござるか?そんな物に警戒などっ…」
「馬鹿モノ!」
空震が起こった気がした
「な…お館…様…?」
「今は弱小だがな 佐助の話によると何やら企んでいるようなのだ」
シュっと。風のようなものが通り過ぎた気がしたが 人であった 幸村のハチマキが靡く
「お館様…もう1つ、情報が…」
と いかにもスパイのように現れたのは 武田に仕えている忍の1人 猿飛佐助である
佐助は小声で
「実は… 織田が近日に外国から物を取り寄せるそうです」
「なっ…外国か…それはどこかわからんのだな?」
「えぇ…そこまでは…」
「外国でござるか?某も言ってみとう…」
と 佐助が殺気を当たりにぶちまけた
「ちょっ 旦那…そんな大声で言わないでよ…これを知るのに俺様がどんな苦労したか…」
「ぐ、す すまぬ」
幸村は子供のように素直に反省した
「幸村よ」
「はいぃっ!」
幸村がぎゅんっと音が鳴るような早さで信玄の方を向いた
「織田の外国から物を仕入れるのを阻止せよ」
「承知にございまするっ…」
新しい任務を任されたとで 幸村の心はぶっ飛んでいた いつかお館様のような国主になれたら…と ずっと夢を見るのである