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□だって、なんか、恥ずかしくて
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花火大会が行われる河原は、屋台や人で賑わっていた。

いかにもお祭りといったかんじだ。

私がキョロキョロしていると

「綾音!こっちだよ!!」

後ろから声がする。
振り向いたら、そこには今日の待ち合わせの相手であり、私の彼氏である山崎退が手を振っていた。

「退くんっ!」

「浴衣似合うね、可愛いよ。」

「あ、ありがとう…!」

多分、今私すごいにやけてるんだろうな、うん。

「ごめんね、俺もなんか浴衣とか着てくればよかったね。」

たしかに退くんは普段と変わらない服。
あたしが浮いて見えるかな、若干。

「や、全然大丈夫、気にしないで。あ、でも、ちょっと見てみたかったかも。」

「じゃあ、来年は俺も着てくるね。」

来年………。
きっと退くん、和服とかすんごい似合っちゃうんだろうな。
今から楽しみだ。

くすっ

と小さく笑うと、

「え、ごめん、嫌だった?え、来年も一緒に行くんだよね?」

「うん、もちろん!ちょっと嬉しくて笑っちゃった。」

そう言って退くんの方を見ると、少しだけ顔が赤くなっていた。
可愛いなぁ……。

退くんと付き合い始めて3ヶ月。
告白してきてくれたのは退くんから。
私も好きだったから、すごく嬉しかったのを覚えている。

あの頃から変わらず、私は退くんが大好きだ。
呆れる程に、気持ちは変わっていない。
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