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□Thank you!
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私は数秒穴と銀さんを眺めてから、
「銀さんっ!」
思いついて、叫んだ。
「うぉっ、何、何、なんでいきなり叫んだの!?」
「や…別に叫んだつもりはなかったんだけどね………」
うん、声大きかったね、ごめんね。
「私も床直すの手伝うよ!」
いつも優しくしてもらってる分…
ちょっとでも力になれたらなと思ったから。
「はぁ?だめだめ、危ないだろ。」
「危なくないよっ!?私、釘打つのとか得意だよっ!?」
「や、嘘だろ。綾音がそんな器用なわけねぇ。」
「え、ひ、酷くないっ!?私、そんな、不器用に見えるっ!?」
「見える見える。いつもお茶運ぶのに転ぶようなヤツが、器用な訳無い。」
「なっ……言ったね、もう怒ったよ?そのトンカチかしな、そんな床、私が一瞬で直してくれるわっ!!!」
と半ばムキになりながら、銀さんのトンカチを取った。
そして半ばムキになりながら、釘を打った……はずだった。