*main

□Thank you!
3ページ/5ページ

私は数秒穴と銀さんを眺めてから、

「銀さんっ!」

思いついて、叫んだ。

「うぉっ、何、何、なんでいきなり叫んだの!?」

「や…別に叫んだつもりはなかったんだけどね………」

うん、声大きかったね、ごめんね。

「私も床直すの手伝うよ!」

いつも優しくしてもらってる分…
ちょっとでも力になれたらなと思ったから。

「はぁ?だめだめ、危ないだろ。」

「危なくないよっ!?私、釘打つのとか得意だよっ!?」

「や、嘘だろ。綾音がそんな器用なわけねぇ。」

「え、ひ、酷くないっ!?私、そんな、不器用に見えるっ!?」

「見える見える。いつもお茶運ぶのに転ぶようなヤツが、器用な訳無い。」

「なっ……言ったね、もう怒ったよ?そのトンカチかしな、そんな床、私が一瞬で直してくれるわっ!!!」

と半ばムキになりながら、銀さんのトンカチを取った。
そして半ばムキになりながら、釘を打った……はずだった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ