小説

□心拍数♯0822
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―俺の心臓が止まる頃にはきっとこの世を満喫し終わってんだろうな…



それは唐突に、呟かれた言葉だった。


―いきなりなんだ…


いつもは飄々としているリンドウが急に真剣な声音で言った事。
だから思わず聞き返してしまった。
リンドウはソーマを一瞥して続けた。





―そん時は…やり残した事何も無いくらいお前の隣で笑い続けてたいな…



―…何言ってんだ…




―…この胸が脈打つ内はお前を守っていたいなって思ってさ




―…自分の身くらい自分で守る。……第一、それだったらお前の人生が俺で埋まるだろ…




―生きる意味なんてそれで良い




何が言いたいのだろう…。大体この世界を満喫し終わると言ってもアラガミしかいないだろう。




―…勝手に言ってろ…


そう言って眠りについた。…リンドウの温もりを全身で感じながら。
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