賢者の石
□第四章
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リヴァーの朝は、異様なまでに早い。
で、それに毎日付き合って起きていた俺も、当然早起き体質になってしまった。
「リヴァーめ…… 俺の朝の至福を返せ畜生」
【なにか言ったか?】
【いえまさか。今日の朝飯は何がいい?】
【ネズミ。なるべく肥えてでかい奴を頼む】
【おっけー】
いつも通り、蛇たちの朝飯を用意し、自分のも作る。
孤児院でガキどもに作っていたので、料理の腕も悪くない。
【リヴァー、今日から授業が始まるけど、付いてくるか?】
【……面白そうだな。】
【じゃあ、行こうか。】
今日の授業は、ミネルバ・マクゴナガル先生のなんかの授業と、
セブルス・スネイプ先生の魔法薬学の授業。
魔法薬学についてはあまり詳しくなかったが、一応は勉強しておいた。
授業中に。誰かがリヴァーの機嫌を損ねないといいけど……
【そうだ、ダンブルドアの呼び出しがあったんだっけ?】
【あぁ、昨日の夜。梟が手紙を運んできただろう。】
【あー、覚えてる覚えてる。
確か、「明日 8時30分に、校長室に来るように」だっけ?】
【あぁ、ちなみに。今は8時25分だぞ】
【…時間ないから、姿あらわし使おうか】
【そうしろ】
リヴァーをローブの中に入れ、学校では使えないはずの姿あらわしを使い、ダンブルドアの部屋に急ぐ。