スイッチ。
□11.偶然
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「でもね、亮ちゃんってほんまに安田先輩のこと好きなんやなーって。だってこんな会話してても亮ちゃん怒らへんもん。」
亮ってそんな嫉妬深かったっけ?
「ヤスは幼なじみやし。」
ヒロちゃんは特別か。
『へー…この亮がねぇ…』
「だってヒロの同じ部活の渋谷先輩にもヤキモチ妬くんです。」
『えー、亮可愛いー…
…え、博貴ちゃん今なんて?誰先輩って?』
「渋谷先輩ですけど…あ、安田先輩クラス一緒ですよね!」
『あ、うん。そうそう。』
これは思わぬ偶然や。
『渋谷と仲ええんや。』
「はい、優しくていい先輩です!」
でかした、ヒロちゃん。
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