スイッチ。
□06.独り
3ページ/4ページ
誰かに、聞いてほしい。
誰かに、助けてほしい。
側におってほしいのは、
たっちょん。
でも、
これは話せへん。
相談できひん。
たっちょんには、重すぎる。
俺よりずっと大人っぽくて、
ある程度人間の汚いとこも知ってるし、
懐の深い人やけど。
何だかんだ言うたって、普通の中学生で、
両親そろって、金銭的にも不自由せんで育った、
大事なおぼっちゃまや。
見下してるわけではない。
対等な目で見た上での、
事実。
亮は、信用してるし、
人よりいろんな事、経験してる。
それでも、やっぱり僕の訳の解らんこのストレスは、理解できるもんやないやろ。
ついでに言うと、あいつには弱みを見せたない。
独りで、抱え込むしかない。
元々俺は、独りや。
紫豚から皆様へ