スイッチ。

□06.独り
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誰かに、聞いてほしい。


誰かに、助けてほしい。



側におってほしいのは、

たっちょん。



でも、

これは話せへん。



相談できひん。





たっちょんには、重すぎる。




俺よりずっと大人っぽくて、

ある程度人間の汚いとこも知ってるし、

懐の深い人やけど。





何だかんだ言うたって、普通の中学生で、


両親そろって、金銭的にも不自由せんで育った、

大事なおぼっちゃまや。



見下してるわけではない。


対等な目で見た上での、

事実。







亮は、信用してるし、


人よりいろんな事、経験してる。



それでも、やっぱり僕の訳の解らんこのストレスは、理解できるもんやないやろ。


ついでに言うと、あいつには弱みを見せたない。



独りで、抱え込むしかない。


元々俺は、独りや。






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