スイッチ。
□06.独り
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『おやすみなさい。』
眠くもないのに、ベッドに潜り込んだ。
今日は、我慢できひん。
『っく…はぁ…ひっく…』
電気は付けたまま。
音楽かけて。
俺は、泣く。
『はぁ…ひっく…ふ、ぇっ…』
1日のストレスを、洗い流すみたいに。
今日は、ママと喧嘩した。
原因は、小さいことやのに、喧嘩になってもた。
章大が、いい子じゃないから?
わがまま言うたからママは怒ったん?
ちゃうねん、誉めてほしかっただけ。
章大が淹れたコーヒーを、
美味しい、って、言ってほしかっただけ。
飲んで、ほしかっただけ。
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