スイッチ。

□05.3年生
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『おぅ、丸やん。』


「なんで大倉とヤスが同じクラスで俺がちゃうねん!」


『何でやろなぁ、まぁたっちょん色々あったからなぁ。』


「俺も色々あったやん!先生にもクラス一緒にしてって言うたのに!」


言うたんや。

まぁたしかに丸が大変やった時も声かけたけどな。



「そんなんしゃーないやろ。」

横におった村上先生が丸の頭を叩く。


「安田と一緒にしてくれって言うとる奴みんな一緒にしたら一クラスの定員越えてまうわ。」


「そんな人気なん!?」


「安田は面倒見ええからなぁ。」


いつもの豪快な笑い声を上げながら村上先生が去っていく。




「何で大倉だけやねん…」


「先生が、問題児の大倉を助けられんのは安田しかおらんって思ったんちゃう?」


嘆いてる丸の後ろから、たっちょん登場。



今の、ちょっと嬉しいかも。



「ほらやっさん、教室行こ。」


『うん。ほな丸、また後でな。』




中学校生活、最後の一年。



楽しくなりそうです。




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