スイッチ。
□04.久々デート
2ページ/4ページ
「この後なにする?」
『んー…うち来る?』
─セックスしよ。
「あ、行きたい。家大丈夫なん?いきなり行って。」
『大丈夫大丈夫。今日姉貴おらんから。』
うわー、うち来るって。
どうしよ。
家着いて、部屋で喋ってる。
「そういえばさ。」
『ん?』
「あいつがまた内のこといじめとった。」
『また?最悪や…あいつだけはほんま嫌い。』
「ほんま。許せへん。」
あいつっていうのは、俺らと同じ部活の…嫌われ者。
たっちょんも昔、あいつにいじめられとった。
だから、嫌い。
俺の大切な大切な人を、傷つけたから。
許さへん。
「やっさん…?」
『ん?』
「何怖い顔してんの。可愛い顔が台無しやで。」
眉間に寄った皺を指で押さえてくるたっちょん。
可愛い顔…やって。
久しぶりよ、褒められたん。
そんなん言うたらかっこええ顔が余計かっこよくみえるやん。
.