スイッチ。

□03,幼なじみ
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『…俺も帰ろ。』




荷物を持って、教室の鍵をかける。







『失礼しまーす。2年の安田ですけど鍵かけときました。』


「おぉ安田。日直帰ってもたからあとから先生鍵かけに行こうと思とったのになぁ。悪いな。」


『いえいえ、僕もやることあったし、最後まで残ってたんで。じゃあ先生、失礼しますね。』






思い切り笑顔で挨拶をして職員室を出る。




と。





『たっちょん!え、何で!?』


「帰ろ。」


『え、みんなは?』


「先帰った。」





それって…



『もしかして待っとってくれたん?』


「別に、ほら行くで。」


うそ、ほんまに…?



『ふふ、ぁりがと。』






ちょっと早足なたっちょんに追いついて肩を並べた。




たっちょんのこういうとこ、


かなりツボ。




抜け出されへんのはこれやと思う。





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