スイッチ。
□03,幼なじみ
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亮は、機嫌の良し悪しがすぐ顔に出る。
機嫌悪いときはムッスーとしてるし、
嫌いな相手とは絶対喋らへん。
こんなんやから、俺と亮が仲いいことを不思議がる人も多い。
「ほんで、どうなん、あいつとは。」
『たっちょん?…んーかっこええよ。』
「そんなん聞いてへんわ。」
『わかってるわかってる。もうあかんで、ほんま。むっちゃ好き。』
「へぇー…S同士やのにな。」
『リバったもん。だから最近ずっといじられる側に回ってるやん。』
「部活の連中やろ?」
『おん。…たっちょん以外はウザいだけやけどな。』
亮は、ははって笑って携帯に視線を落とす。
「お、ヒロから呼び出しや。ほな行くわ。」
『また内か…溺愛やな。』
「可愛いもん。ええやろ。」
『あーはいはい、わかったからはよ行け。』
笑って、亮が教室から出ていった。
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