スイッチ。
□01,優等生
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教室に入ったら、俺の後ろの席には横ちょが座っとった。
ってことは、あいつももう来てるか。
「おはよう、ヤス。」
『おはよー。今日早いなぁ。』
「たつよしが早よ来たからなぁ。」
『あー、たっちょんいっつも遅いもんな。』
「そやねん。あ、今日の部活な…」
笑って話しながらも、頭の中はちゃうこと考えてる。
──そんな話どーでもええねん。早よたっちょんとこ行きたい。
俺は、隠し事が得意みたいで、
友達の前で、思ってることが顔に出ることがない。
そのおかけで、秘密や嘘がバレることもない。
今、心の中で何を思っとっても、笑ってれば騙されてくれる。
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