スイッチ。

□11.偶然
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『んでな、亮昔は僕より小さかってんで』


「うそー!小さい亮ちゃん見てみたいー!」


「ヤス!いらんこと言うな!」


『ええやん、ヒロちゃん可愛いねんもん。』




亮の彼女、ヒロちゃんは俺らよりひとつ年下。


細身で背の高めの、可愛らしい女の子。


亮とふたりで残っとったらヒロちゃんが部活終わって教室に来た。


お似合いなふたり。

「そんな!ヒロ全然可愛くないです!先輩が羨ましいです」


『可愛いよ。だってこの面食いの亮の彼女やし。』


「安田先輩に誉めてもろた!明日みんなに自慢しよ」

『なんでー?』

「安田先輩2年の女子からすごい人気なんですよ?」

『そうなん?じゃあ仲良しやねーんって言うとき』


ヒロちゃんが嬉しそうに笑う。





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