スイッチ。
□11.偶然
1ページ/2ページ
『んでな、亮昔は僕より小さかってんで』
「うそー!小さい亮ちゃん見てみたいー!」
「ヤス!いらんこと言うな!」
『ええやん、ヒロちゃん可愛いねんもん。』
亮の彼女、ヒロちゃんは俺らよりひとつ年下。
細身で背の高めの、可愛らしい女の子。
亮とふたりで残っとったらヒロちゃんが部活終わって教室に来た。
お似合いなふたり。
「そんな!ヒロ全然可愛くないです!先輩が羨ましいです」
『可愛いよ。だってこの面食いの亮の彼女やし。』
「安田先輩に誉めてもろた!明日みんなに自慢しよ」
『なんでー?』
「安田先輩2年の女子からすごい人気なんですよ?」
『そうなん?じゃあ仲良しやねーんって言うとき』
ヒロちゃんが嬉しそうに笑う。
.