スイッチ。
□01,優等生
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朝の8時過ぎ。
学校に着く少し前に、
携帯の電源を切ってカバンのポケットに入れてチャックを閉める。
携帯の電源と引き換えに、『優等生・安田章大』にスイッチが入る。
そのポケットに俺の素顔を閉じ込めて、
俺の一日が始まる。
『おはようございます、先生』
「おはよう。」
笑顔で朝の挨拶。
負けないくらい嬉しそうな先生の笑顔。
ブリッコは、得意。
「ヤス〜!おはよー!」
『おはよ。』
また、満面の笑みで返す。
今日も完璧や。
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