笑
□ラブレター
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『 ぎゃあああっ!!!』
「 どうしたんですか!!銀さん!!」
玄関先にただ、新聞会社の勧誘を断りにいった銀さん。
だが玄関から戻ってきた銀さんの目はうつろで
千鳥足で何かをもってかえってきた。
「 銀さん?」
「 いやいやいやいや!!!何これ意味わかんない、いやわかるっちゃわかるけどなにこの満足感!皆やっと俺の魅力に
気づいた的な!!?」
その手に握られていたのは…“ラブレター”。
誰からかはわからないが銀さんは相当テンションがあがっているようで
ラブレターを触ろうとしただけで
「 新八くーん!!??なに?俺の女に触れようなんざ百年はえんだよ!!ってか
俺の生きる希望をくれたのはコイツだ!! 今の俺の全てはこのラブレターによってみたされている!!!」
…だとか。
いや、誰からかわかんないし、いやむしろ女なのかもわかんないし。
あっ そういえば。
「 何てかいてあったんですか?」
「 ははん。新八くん知りたい?知りたいんだ知りたいんだ?そんなに知りたいんなら
教えてやってもい・い・け・ど??」
なにこのイチイチうざい反応。
「 いえ、そこまで知りたいとも思いません」
「 へーっ 知りたいんだ!!じゃあ教えてあげるww」
なにこの上から目線な態度ォォ!!
なんか自分ほとんど恋愛初心者なのにいきがって
これまでもこんな経験してきてますアピール必死にしてるゥ!! 三十代になって
なんか妙にカッコつけ始める上司みたいだよォォ!!!!
『 拝啓、愛しのあなたへ。
これまでいろんなあなたを見てきました。
戦う姿や笑顔も。
そんなあなたに魅力を感じていました。
もしよければ、お付き合い…とまではいかなくても
ただまたお会いできたらよいなと思いました。 …だってさ!!いや完全に銀さん宛だわ銀さん目当てだわ!!!」
銀さんの目はハートというなの変態男の目に変わっていた。