攘
□松陽先生篇
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俺、坂田銀時は
いつも通り万事屋のソファでよこになりジャ●プを読んでいた。
突然、いつもなら鳴らない万事屋の電話が
部屋一面に鳴り響いた。
「 はーい。万事屋でぇす。」
めんどくさいが、
電話を静かにとった。
『 …とき
銀時…!』
「 し…松陽先生…!?」
すぐわかったことだ。
この電話は松陽先生からだ。
すこしかすれた声で
松陽先生がいった。
「 銀時、昔話した桜の木の話… 覚えてるか?」
「 あ………あぁ。」
昔、松陽先生に教わった。
『桜の木は
この世にいない人に
あえる場所なんだ。』
しっかりと覚えている。
「 それがどうしたんだ。」
あえて冷静を装った。
「 銀時、お前は―――っ――――!―――――?」
「 先生!!??
きこえねぇよ!!
先生!!!!!!」
俺は電話を切って
走って
走って
走った。
どこにあるかわからない、桜の木まで。