碓×ミサ☆小説
□甘い蜜
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その日は二人で再び迎えたバレンタインデー。
恋人達が溢れるショッピングモールで碓氷は待ちわびていた。
待ち合わせ時間より遅れ、美咲が息を切らせて走ってきた。
「すまない!家を出ようとした所で紗奈に捕まった。」
見れば、器用な彼女の妹によって、長い黒髪が美しく結い上げられている。
服装もいつもの味気ないトレーナーとジーンズではない。
碓氷が以前プレゼントしたコートの下は大人っぽい洒落たニットのワンピースに紗奈に借りたらしいロングブーツだ。
「ちゃんと分かってるね。」
頬を赤らめ、碓氷は見惚れた。
「たまには私もこんな格好をするんだ!」
恥ずかしいのか、美咲は頬を染めムッとした。
「それ、俺のチョコ?」
碓氷は美咲の腕に掛かった小さな紙袋を指差した。
「お、おぅ…」
恥ずかしそうにうつむく美咲…
「もしかして手作り?」
「頼むから、期待しないでくれ!」
「美咲の手作りならどんなものでもイイよ。」
碓氷はニコニコと笑みを浮かべた。
二人で店を次々まわり、碓氷は美咲に似合う服を探して喜んだ。
「エッチな下着は買うなよ!」
「たまにはイイでしょ。」
トロンとした瞳が美咲を捉える。
ひとしきり遊び歩き、碓氷のマンションに向かった。
「笑うなよ!」
美咲は手作りのチョコを突き出した。
中には以前と同じトリュフが入っていた。
「前より上手だよ。○○○には見えない。」
「だから思い出すな!」
あわあわと美咲はチョコを手で隠した。
「ねぇ食べさせて…」
碓氷はあーんと口を開いた。
指で摘み、一粒その口に押し入れた。
パクリと口を閉じ、碓氷は美咲の指を舌先で舐めた。
「う…碓氷…」
ビクンと身体に刺激が走る。
「美咲にも食べさせてあげる。」
今度は碓氷が美咲の口にチョコを押し込む。
美咲は真似をして、舌を指にまとわりつかせた。
碓氷の瞳が甘くとろける。
指を引き出し、唇を重ねた。
舌を差し入れ、クチュクチュと絡める。
お互いの口の中にチョコの甘さが広がった。
「たくみ…たくみ……欲しい…」
吐息と共に、美咲が囁く。
「美咲は何が欲しいの?」
焦らすように耳元に息を吹きかける。
「たくみが欲しい…」
キスを中断し、碓氷はひょいと美咲を抱えベッドに横たえた。
服は脱がさず、スカートを捲り上げた。
「たくみ…?」
「ねぇ知ってる?」
碓氷はストッキングを器用に脱がせ、下着を剥ぎ取り、股間に顔を埋めた。
「美咲のここも、甘いんだよ。」
尖った舌先が秘裂を上下する。
中に割り入り、奥の襞をこする。
「はぁっあっあっあん、あっあっ!」
碓氷の頭を掴み、美咲は悶えた。
いつもより執拗に碓氷は美咲の秘部を味わった。
「甘い…蜜が出てくるんだ。」
指を押し入れ、ねだるように動かした。
「たくみ…いやっいやっ…もう…」
背中を逸らせ、美咲は碓氷の舌から逃げようとした。
太ももを掴み、更に舌先で舐め回し、美咲から溢れる蜜を吸い上げた。
「もうダメ!たくみ…奥っ…奥に来てっ!」
悲鳴のように喘ぎ、美咲は自ら大きく足を開き碓氷を導いた。
秘裂に身体を繋げると、碓氷は「うっ!」と小さく叫んだ。
「美咲の中、凄く熱い…」
嬉しそうに腰を突き上げた。
「あっあっ!んっイイっあ!あぁ!たくみ…凄くイイっ!」
破裂しそうなほど、固く大きくなった碓氷の身体が、美咲の最も奥まで達した。
「あぁ!たくみっ!感じるっ!イクッ!」
美咲は夢中になって碓氷の背中を掻きむしった。
ドクンドクンと繋がった身体が波打った。
「美咲……今日、安全日?」
すまなそうに碓氷は尋ねた。
「いいよ、たくみ。子供が出来ても…」
「もし出来たら、しような、できちゃった結婚。」
碓氷はぎゅっと美咲を抱きしめた。
今日が二人の記念日になるように…
☆END☆
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