碓×ミサ☆小説


□ジェラシー
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「鮎沢さんが来てくれるなんてうれしいなぁ!」

大学に近い居酒屋で、ゼミの先輩や同級生に囲まれ、美咲はグラスを差し出した。

「付き合い悪くてすみません。」

「バイトで忙しいんだろ?今日はありがとうね。」

先輩の男子学生がビールを注いだ。

「お酒は強いの?」

隣りに座った同級生の女の子が尋ねた。

「いやぁ、ちょっと酒癖が悪いので…飲まないようにしてるんだ。」

かつて催眠術に掛けられ、酩酊状態になったことがある。

その場に居合わせた碓氷から、酒は絶対口にするなと言われていた。

「…一杯くらいなら大丈夫だよね?」

美咲はゴクンと一口飲み込んだ。

「ぷはっ!」

ほろ苦さが口に広がる。

しかし、あの時のような失態は起きなかった。

「碓氷は心配しすぎなんだ。」

安心して美咲は再びビールを口にした。

飲み進むうちに身体がポワンと温かくなる。

「らぃじょーぶらょね?」

「大丈夫じゃないだろっ!」

突然手首を掴まれ、ビールの入ったグラスは取り上げられた。

碓氷が美咲を押さえつけていた。

「碓氷君も来てくれたんだ!」

キャーと女の子達から歓声が上がった。

「うすいぃ〜!ビールおぃひぃよぉぉ!」

「飲んだらダメって言ったろ!一口でそんなに酔っ払うんだから!」

美咲に帰り支度をさせ、碓氷は有無を言わさず店から引きずり出した。



碓氷のマンションに着く頃には、酔いも醒めていた。

「碓氷……怒ってる?」

「怒ってるよ。なんで黙って飲み会に行くんだ?」

腕組みして、碓氷は上から美咲を睨みつけた。

「だって、いつも誘ってもらってるから…碓氷は絶対反対するだろ?」

「自分がどういう状態か分かってた?」

「あったかくて気持ち良かった…」

もじもじと上目使いで美咲は碓氷を見つめた。

「気持ちイイことなら俺がしてやる。」

碓氷はグイと唇を重ねた。

しかしすぐに美咲の身体を遠ざけた。

「他の奴の匂いがする。」

「店で飲んでただけだぞ!」

慌てる美咲の服を次々剥がし、まとめて洗濯機に放り込んで洗い始めた。

裸にした美咲を肩に担いで風呂場に連れて行った。

頭からジャージャーとお湯を掛け、身体中泡だらけにして美咲を弄った。

「ごめん…たくみ。」

「許さない。」

洗い流した素肌に噛みつくように碓氷は口を押し付けた。

「滑るよ…」

美咲はひんやりするタイルに背中をつけた。

酒のせいなのか、身体は熱い。

碓氷の舌が這い回り、指は容赦なく中をかき混ぜる。

「たくみ、もう飲みに行かないから…」

立ち上がり、碓氷は唇を合わせ、舌を絡めた。

「誰にも美咲の酔った顔、見せないで…」

「あっ…んっ、んっんっんっ!」

乳房を持ち上げ、手のひらで揉み上げながら、感度のいい先端に吸い付く。

「たくみ…イイっ…あっああっ!」

美咲は我慢出来ずに腰を押しつけ、碓氷の堅くなった身体を誘った。

「ミサちゃんエロい。酒のせいかな?」

ちらっと舌を出して、美咲に微笑みかけた。

「滑るけど…行くよ。」

中に繋げると、グイグイと身体を突き上げた。

「ああっあっあっ!たくみ…イイっ!」

美咲は碓氷の頭にしがみつき、芯の中から煮えたぎる快感に突き上げられた。

「ダメだ、ベッドに行こう。」

碓氷はタオルを取り、美咲の身体を拭った。

「たくみも風邪を引くよ。」

美咲は慌ててタオルを被せた。

「…美咲の行動を束縛するつもりじゃないんだよ。」

「分かってる…私の恥ずかしい姿はたくみにしか見せないからな!」

「エッチな顔もね!」

碓氷は笑いながら、ベッドの上で美咲に絡まった。




☆END☆


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