碓×ミサ☆小説


□碓氷は誰のもの
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「美咲!編入してきた碓氷君って、同じ高校だったの?」

大学の講義が終わり、ゼミが一緒の女の子数人が美咲を取り囲んだ。

「あ、あぁそうだよ。」

美咲はひきつりながら答えた。

「すっごい!紹介してくれない?」

「いやーそれは……」

「彼女はいるの?」

女の子達はぐるりと美咲を取り囲んだ。

「いると言えばいるんだが……」

「そうなんだ!あんなにカッコいい碓氷君の彼女ってどんな素敵な子なの?」

「どんな子って……」

美咲は言葉に詰まった。

とてもじゃないが、自分がそうだと言い難い。

追求を逃れ、急いでメイド・ラテに向かった。



「ミサちゃん遅いよ。」

当たり前のように碓氷がキッチンでオーダーをさばいている……

「お前のせいで遅刻したんだ!」

美咲はムッとした。

「何それ?」

「碓氷が私と同じ大学に入ったりするから!」

「いつもミサちゃんと一緒にいたいでしょ!」

目を細めニコリとしながらグイッと美咲に顔を近づける。

「ていうか、どうやって私と同じ大学に入って、しかも同じ学年にいられるんだ?」

「俺を誰だと思ってるの?」

得意気に微笑む碓氷……

納得してしまう自分が怖い……

美咲はハーっとため息を吐いた。



次の日、女の子達に取り囲まれる碓氷を見かけた。

高校の時と違って、笑顔で応対している。

チリチリと美咲は胸を妬いた。

「ミーサちゃん!恐い顔してどうしたの?」

「べ、別にヤキモチなんか焼いてないぞ!」

うつむき顔を赤らめ眉を寄せる美咲を見て、クスリと碓氷は笑った。

「この後、講義は無いよね?」

「ああ……」

「バイトまで時間あるし、じゃあ行こう!」

グイッと美咲の手を掴み、碓氷は歩き出した。



着いた先は碓氷のマンション。

以前住んでいた超高級マンションとはさすがに違うが、小洒落た部屋だった。

「碓氷、バイトし過ぎじゃないか?」

「だって、生活出来ないよ。」

碓氷の実家から勘当同然の扱いを受けているため、前のように気楽な暮らしは出来ないらしい。

「美咲と逢う時間が少なくなってごめん。」

そう言って、後ろから抱きしめた。

「久しぶり……だな。」

大きな手に触れ、美咲の身体は熱くなる。

「ねぇ、なんで俺の彼女だって言わないの?」

もぞもぞと腹から胸を弄り、碓氷は耳元で囁いた。

「いや、そんなこと言えないよ!」

「高校の時みたいにみんなの前で宣言して。」

首筋に舌を這わせる。

器用にボタンを外し、ブラを持ち上げ、素肌を擦る。

「あ……でも……碓氷の彼女だなんて言えない。」

「どーしてダメなの?」

慣れた手つきでジーンズを剥ぎ取り、下着に手を入れ、秘裂を弄る。

美咲は自分が濡れているのを知らされた。

碓氷の指が身体の奥をかき混ぜる。

「俺、彼女にしかこんなことしないよ。」

「……たくみっ!」

割られた股間に舌が這い回る。

舐め上げられるたび、美咲は腰を震わせた。

「まだイっちゃダメ。」

指と舌が美咲を悶えさせる。

「あっ…あっ…たくみ…そこっ!」

「ここ、好きでしょ?」

顔を上げ、ニコリと目を細め、喘ぐ美咲を眺める碓氷に、美咲は更に欲情する。

碓氷の太ももに顔を埋め、彼の身体を取り出し口に含んで舌で刺激した。

「うっ……ミサちゃん、積極的!」

思わず美咲の頭を掴む手に力が入る。

「たくみもよくなって……」

「美咲に触れるだけでイきそうだよ。」

腰を持ち上げ、上から美咲を繋なげ、碓氷は突き上げた。

「あぁ!たくみっ!たくみっ!んっ!んっイイっ!」

美咲の喘ぎに誘われ碓氷は身体を合わせ中で果てた。



数日後、講義が終わり、碓氷を探すと、彼はまた女の子達に捕まっていた。

「あ、美咲!」

一人が気づき、美咲に呼びかけた。

「ねぇ、美咲が碓氷君の彼女って本当なの?」

ハッと見上げると、うっとりと見つめる彼の笑顔があった。

「この前はごまかしてごめん!私が碓氷の彼女なんだ!」

身体中から汗が噴き出るんじゃないかと美咲は焦った。

「そうなんだ!お似合いだよ!」

女の子達は歓声を上げた。

「ということで、俺の彼女をよろしくね!」

碓氷は美咲のあごを持ち上げ、人目も気にせず唇を重ねた。



☆END☆


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