碓×ミサ☆小説
□ヤキモチに効く魔法の呪文
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「ミサちゃんありがとう!ホントに助かったわ!」
メイド・ラテの店長、さつきが涙ながらに美咲に抱きついた。
「いいんですよ!困った時にはいつでも声を掛けてください!」
受験生である美咲は、もうほとんどバイトに入ることは無かった。
しかし、風邪の流行でさつきとすばる以外は皆ダウンして出勤出来ないと言う。
さつきの頼みで急遽久しぶりにメイド姿になって働くことにしたのだ。
「碓氷君まで来てくれてありがたいわ!臨時の子が来るまで厨房はお願いね!」
「俺も役に立てて嬉しいですよ。」
美咲と碓氷は目を合わせニコリと微笑み合った。
「いゃーん♪すっかりラブラブなのね!」
さつきはいつにも増して萌えの花を撒き散らした。
世間でも風邪が流行っているからなのか、客の入りもかなり少なかった。
「良かったわ!これならすばるちゃんが来るまで二人で乗り切れそう!売上的には厳しいけど…」
さつきが苦笑いしたその時だった。
「るーーーん!」
3バカが現れた。
「ホントだ!」
「ミサちゃんのメイド姿がまた拝めるなんて!」
「夢のようだ!」
「お前達、何故私が居ることを知っているんだ?」
「さっき陽向から聞いたんだ。」
3バカは声を揃えて答えた。
「深谷から?」
そうだ、また野菜を家に届けたいと言うので、今日はメイド・ラテで仕事をすると話してしまったのだ。
「みさきちゃーんっ!」
深谷もやってきた。
「うゎー!やっぱりみさきちゃんのメイド姿は可愛すぎるーっ!」
犬が舌を伸ばしおねだりするかのように、深谷は目を輝かせ美咲を見つめた。
「ご、ご主人様、ご注文はいかが致しますか?」
美咲はひきつり笑いを浮かべた。
「俺、バイト代が入ったけん、オムライスね!」
深谷は叫んだ。
「俺達だってー!日頃の節約という努力の成果を見せてやる!」
「…オムライス、三人で1つお願いします…」
「かしこまりました、ご主人様。」
美咲は逃げるようにバックヤードに駆け込んだ。
「新しいお客さんが来たと思ったら、あいつらか…」
碓氷は既にフロアを覗き、ムッと不機嫌そうに顔をしかめていた。
「そう言わずに、お客様には変わりないんだから!」
美咲はおだてるように背中を押して、碓氷を厨房に連れて行った。
ぶつぶつと怒りながらも、いつものようにふんわりトロリとしたオムライスを作り上げた。
「ケチャップでお好きな言葉をお入れします。」
美咲は3バカに1つめのオムライスを運んだ。
「じゃあ、いつもの奴お願いします!」
「いつもの…?」
美咲は迷わず、「ウザイ」と書いた。
「みさきちゃん!俺には『ひなたラブ』って書いて!」
「またお前はそんなことをーっ!」
美咲は憤りを隠しながら、深谷のリクエストに答えた。
「ウワーッ♪みさきちゃんの愛を感じる!」
「い、いい加減にしろ!」
深谷の耳元で、小声で注意した。
「だってー、ホントのことやもん!」
にんまりと深谷は笑顔を崩した。
「美咲ちゃん、オーダーが途切れたから、今のうち休憩取ってね!」
「分かりました!」
美咲はそっと厨房を覗いた。
碓氷の姿が無かった。
スタッフルームに行くと、椅子に座ってまだ気難しい表情を浮かべていた。
「お疲れ様…碓氷、機嫌が悪そうだな。」
「別にー。」
顔も上げずに碓氷は呟いた。
「怒ってる?」
「怒ってない。」
「ヤキモチ焼いている?」
「焼いてない。」
碓氷は素っ気なかった。
美咲は碓氷に跨がって、両手で頬を包んだ。
「ドリンパドルンパウソツケナーイ!」
美咲は唇を重ねた。
「お前がヤキモチ焼いていることくらいお見通しだ。」
碓氷の舌に自分の舌を絡め、美咲は吸い込むようにキスを繰り返した。
「……ズルいよ美咲。」
碓氷は顔を赤らめた。
「私が欲しくて仕方無いんだろ?」
美咲はまた唇を重ねた。
「俺が欲しいのは美咲の方だろ?」
碓氷はすっと美咲の下着の中に指を滑り込ませた。
「ウソツケナーイのは美咲の身体だね♪」
十分に湿り気を帯びた美咲の秘裂をクチュクチュと指でなぞり刺激した。
「…休憩時間じゃ短すぎる…」
それでも美咲は碓氷に身体を預けた。
「我慢出来ない。」
ベルトを緩め、ジッパーを下ろし、大きく硬くなった自分を取り出すと、美咲の下着を下にずらし、濡れた秘裂を割って押し込んだ。
「あっ…誰か来たら…!」
「すぐにイかせてあげる…」
椅子に座ったまま身体を繋げ、美咲の腰を押さえ突き上げるように揺らした。
「あっ…んっ、んっ、ふぅ、うっ…んんっ!たくみっ!イイ!あぁ!」
必死で声を抑え、美咲は碓氷の与える悦楽に身体の芯を熱くした。
「ギャーーーっ!」
突然の叫び声に美咲はハッと振り向いた。