碓×ミサ☆小説
□まさか義兄弟!?
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「ただいまー♪」
美咲は玄関のドアを開け、ギクリとした。
そこには男物の靴が一足あった。
間違いなく、深谷の物だ。
後ろにいる碓氷の顔をそろーりと覗き込んだ。
碓氷は既に気付いていて、眉間にシワを寄せていた。
「なんで三下君がこの家に居るの!?」
「いやー、いつもあいつの田舎から送られてくる米とか野菜とか持ってきてくれるからー♪」
美咲はしどろもどろで言い訳した。
「お姉ちゃんおかえりー!あっお義兄さんも一緒だったの!」
妹の紗奈が台所から現れた。
「お義兄さんじゃないだろっ!」
美咲はあわあわと顔を赤くした。
「お邪魔しまーす♪いーよーいずれそうなるんだから!」
碓氷はご機嫌で返事をした。
「なんや、拓海も来たんか?」
紗奈に続いて深谷が顔を出した。
「なんなの三下君!自分ちみたいに!」
笑顔で碓氷は深谷の足を蹴り飛ばした。
「何を!ここには俺の方が良く来とるんや!」
深谷も負けずに蹴り返した。
「おいおい辞めろ!」
美咲が慌てて二人を制した。
台所には四人分の夕飯が用意されていた。
「お母さんの分は後で作り直すから、お義兄さんが食べていってね♪」
「悪いな、いつも!」
美咲は手を合わせた。
「紗奈ちゃんの料理は美味いから、いっぱい食べてけよ、拓海!」
我が物顔でおかずを頬ばる深谷に、美咲はハラハラし、食べる気も起きなかった。
碓氷は素知らぬ顔で箸を運んで、「んっ!」っと声を上げた。
「凄く美味いね!いいお嫁さんになれるよ♪」
「そーおー?ヨウくん、私のことお嫁さんにしたいと思う?」
「いやー、俺はやっぱりミ…」
美咲はテーブルの下で深谷の足を蹴った。
「ヨウくん、これ食べる?」
紗奈はアーンとおかずを深谷の口に運んだ。
「美味ーい!美咲ちゃん、それ要らんのやったら俺にちょうだい!」
深谷はアーンと口を開いた。
「自分の分を食べたら早く帰れっ!」
美咲は青くなって、皿に残るおかずを口に詰め込んだ。
「三下君はさっさとこの家から消えてくれない?」
夕飯が終わると、碓氷はまた笑顔で深谷の足を蹴飛ばした。
「なんでー?俺が紗奈ちゃんと結婚したら、拓海と俺は義兄弟になるやろ?仲良くしようよ♪」
「バッ、バカなことを言うな!」
美咲は深谷を家から追い出した。
慌てる美咲をよそに、深谷は名残惜しそうに帰って行った。
「ちょっと来て。」
碓氷の冷ややかな声音に、美咲はブルルと背中に寒気が走るのを感じた。
二階の美咲の部屋に入ると、碓氷はガッと壁に美咲を押し付けた。
「ねぇ、アイツは特別な存在じゃないって言ったよね?なのにいつもあんなことしてるの?」
碓氷はすぐそばまで顔を近づけて言い寄った。
「違うー!私がする訳無いだろ?」
碓氷は怒りを隠そうともせず、美咲の口に舌を差し込み、乱暴にかき混ぜた。
「んっ!んっ!んーっ!」
ドンドンと碓氷の胸を叩いたが、彼は貪ることを止めなかった。
美咲のリボンを外し、シャツをはだけると、すぐに首筋から胸に唇を這わせた。
右手をスカートの下から突っ込み、下着を剥ぎ取った。
「待ってくれ、下に紗奈が居るんだ!」
「いーよ♪お姉さんとお義兄さんが何してるか分かるだろ?」
「碓氷ーっ!」
美咲は必死で碓氷の頭を押さえたが、彼を止めることは出来なかった。
指を美咲の奥に差し込み、クチュクチュと動かすと、美咲のそこは甘く濡れた。
碓氷は少し身体を折り曲げ、ブラをずらして露わになった乳房を口いっぱいに含んで舐め回した。
「あっ、あっ、やっ、やっ…たくみっ!」
美咲は身体の芯から与えられる快感に悶えて声を上げた。
「こっちにおいで…」
碓氷は美咲をベッドに押し倒した。
制服は乱れて半裸の状態のまま、美咲の中に自分を押し込んだ。
重なり合い、腰を激しく突き上げると、美咲は悶えながら口を手で押さえた。
「美咲、声聞かせて!」
無理やり手を引き離すと、美咲はハァハァと荒い息を吐いた。
「ダメっ!ダメっ!」
突き上げられ、身体を仰け反らせながら、美咲は必死で喘ぎ声を我慢した。
「イって、感じて、美咲…」
「たくみ…イイ…イクッ!あっ、あぁっ!」
耐えきれず、碓氷の振動に合わせ、美咲は自ら腰を振り、乱れて声を上げた。
「ただいま!」
母の美奈子が帰ってきた。
「おかえり!もうすぐご飯出来るからね。」
「あらっ?陽向君がいるんじゃないの?」
「もう帰ったよ?」
「そうなの?靴があったから…あらやだ地震?」
カタカタと家が揺れた。
「まーボロ家ですからねー!ラブアースクェイク?」
紗奈は人差し指で二階を差し、ニンマリとほくそ笑んだ。
☆END☆
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