碓×ミサ☆小説


□禁断の…!
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「どーいうことだ?」

碓氷は携帯電話を握りしめ、わなわなと震えた。

この一週間、美咲の様子がおかしい。

電話をしても用件が終わらないうちに切ろうとするし、メールの返事は返ってこない。

確かにベタベタはり付き合うような仲では無いけれど…

それはともかく、今日は異常な事態を感じさせた。

「着…信…拒…否…!」

碓氷は部屋を飛び出した。



向かった先は美咲の家。

インターフォンを押すと、「はーい!」と明るい声がした。

しかし、出てきたのはみたらし団子をほおばった妹の紗奈だった。

「こんにちは。お姉さんはいる?」

「いるよー。」

もぐもぐと口を動かしながら、紗奈は二階を指差した。

「お邪魔するね!」

「いいけど、お姉ちゃんはこの所悪霊に取り憑かれたみたいなんだ。」

「えっ、悪霊?」

美咲の身に何が起きているんだ?

碓氷は慌てて階段を駆け上がった。

トントンとドアを叩いても返事は無い。

しかし、美咲の部屋からは恐ろしい唸り声が聞こえる。

「美咲!」

碓氷は部屋に飛び込んだ。

「う、碓氷っ?どうしてここに?」

「どーもこーも、美咲が着信拒否とかするから心配になるだろ?」

「か、帰れ!私は今お前の顔も見たくないんだっ!」

「理由も分からないのにそれは無いだろ?」

見れば、美咲は髪を逆立て、目の下には黒々とくまが出来ている。

「どーしたの?俺に話せないことがあるの?」

「お願いだ!しばらく私から離れていてくれ!」

「…いいよ。でも、俺とのゲームに勝ったらね♪」

「な、なんだ?またポッキーゲームか?」

「違うよ…」

碓氷は椅子に座る美咲をくるりと回して向かい合った。

「今から俺が鮎沢を刺激する。耐えられたら鮎沢の勝ち。」

有無を言わさず、美咲のジーンズをスルスルと脱がせ、下着だけの姿にした。

「何するんだ?下に紗奈が居るんだぞ!」

「いーから!鮎沢がイかなかったら勝ちだよ♪」

「辞めろ!ウチは壁が薄いんだぞ!ボロ家だからすぐに揺れて何してるかバレてしまうんだぞ!」

「鮎沢が我慢すればいいんだ。」

碓氷は露わになった太ももの間に顔を埋め、下着の上から舌で舐め回した。

「やっ、やっ、辞めろ!碓氷ー!」

「大きな声を出したら紗奈ちゃんに聞こえるよ…」

意地悪な微笑みを浮かべ、碓氷は下着を剥ぎ取り、執拗に舌を這わせた。

「んっんっんっんっ…」

美咲は両手で自分の口を押さえ、声を立てまいと必死になった。

碓氷は指で美咲の秘裂を広げ、いつもより奥に舌を差し入れた。

「やっ、んっ…んー!あぁ!」

「美咲、降参しろよ…」

「いっ嫌だ!」

美咲は腰を捻り、碓氷を撥ね退けた。

「そんなに俺に逢いたくないの…」

碓氷はうつむいたまま、美咲から離れた。

「美咲がいいって言うまでもう逢わないよ。」

くるりと背を向け部屋を出て行こうとした。

美咲はガッと碓氷の広い背中にしがみついた。

「ごめん!この前のテストで順位が3位に下がったんだ!だから次のテストまで勉強がんばろうと思ったんだ!」

「…それだけのことで俺を拒絶するの?」

「だ、ダメなんだ。机に向かってもお前のことばっかり考えて、勉強に身が入らなくて…本当に私はお前のことだらけになってしまうんだ…」

「バカだなぁー鮎沢は。」

振り返ると、碓氷は美咲を抱き寄せ、おでこにチュッとキスをした。

「俺と一緒に勉強すればいいでしょ?」

「だって、お前はすぐに私を襲ってくるから、勉強にならないじゃないか!」

「じゃー、当分俺はお預けだね!勉強がんばって!」

「う、碓氷…!」

美咲はちょこんと碓氷のシャツを引っ張った。

「…許してくださいご主人様って言ったら、一緒に勉強してあげる。」

「そんなこと言うかっ!」

「もう一週間も俺無しなんだよ?耐えられる、鮎沢?」

「うー!」

涙目になって美咲は碓氷を睨みつけた。

目を細め、赤らんで碓氷は小首を傾げた。

「答えは俺の家で聞いてイイ?」

「アホ碓氷!」

そう言いながら、美咲は服を着直し、勉強道具を鞄に詰めた。

「いいか!一緒に勉強するんだぞ!エッチばっかりはイヤだぞ!」

「かしこまりましたお嬢様♪」

碓氷の極上の笑顔に美咲は全身を紅潮させた。

碓氷は美咲の手を掴み、歩き出した。

「いってらっしゃーい。今日はお泊まりですかぃ?ぐぇへへ!」

紗奈が玄関で手を振り見送った。

「ばっバカだな!私は碓氷と勉強するんだぞっ!」

美咲は汗だくで紗奈の追求をはぐらかした。



☆END☆


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