碓×ミサ☆小説


□おしおきは何度でも
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「碓氷ー!碓氷はいるかっ?」

美咲は隣りの教室に駆け込んだ。

「碓氷さんならとっくに帰りましたよ?」

教室にいた男子生徒は、ただならぬ美咲の様子を見て怯え上がった。

「どこに行ったんだ!」

美咲は鬼の形相で学校中を探し回った。

すると、携帯電話がプルプルと震えた。

「鮎沢?俺のこと探してる?幸村から連絡もらったんだけど。」

「そうだ!お前は今どこに居るんだ?」

「もう俺のマンションだよ…何かあった?」

「何かあっただとぉー?」

美咲の怒りは爆発した。

「お前がイギリスの大学に行くって、先生から聞いたぞ!本当なのか?」

「ウォーカーの家が決めたことだよ。」

「何故、私に相談しない…!」

「鮎沢…泣いてる?」

「泣いてなんか…いないっ!」

そう言いながら、美咲はしゃくりあげた。

「今から俺んちにおいで…」

優しい声音が美咲の耳をくすぐった。


マンションに着くと、碓氷はメガネ姿で美咲を出迎えた。

「落ち着いた?」

「落ち着いていられるかっ!」

美咲は碓氷の胸倉を掴んでドンドンと叩いた。

「何故、独りで決めてしまうんだ…!」

「まだ決定って訳じゃないよ。」

「イギリスに行くのは確かなのか?」

「そうなるかもね?」

碓氷は淡々と答えた。

「私と離れてもいいのか…?」

「鮎沢はどうなの?」

「ちゃんと質問に答えろっ!」

美咲はまた碓氷の胸をドンと叩いた。

「鮎沢が行って欲しくないって言うなら辞めるよ。」

「お前の…好きにすればいいだろ?」

そう言いながら、美咲は彼の胸に顔を押し付けた。

「なんでいつも独りで抱え込むんだ…!」

「美咲…ごめん。」

碓氷は両手で彼女の頬を挟み、チュッチュッと唇を当てた。

「美咲の気が済むようにおしおきしていーよ。」

ニコリと碓氷は微笑んだ。

「バッ!アホ碓氷!何言ってるんだ?」

「ミサちゃんはどーしたいのかな?」

嬉しそうに顔を赤らめ美咲にキスを繰り返した。

「…私がいいと言うまでイかせてくれ。」

「それっておしおきなの?」

プッと吹き出した碓氷を下から睨みつけた。

「いいよ、何度でもイかせてあげる♪」

碓氷はリボンを外し、胸元に唇を這わせた。

「んっ…。」

いつもと同じキスなのに、美咲は思わず身体を固くした。

「ミーサちゃん、力抜いて。」

碓氷はスルスルとシャツの裾を持ち上げた。

シャツを剥ぎ取りキャミソールを脱がせ、ブラの下から両手で乳房を持ち上げた。

露わになった乳房を揉みながら舌でゆっくり刺激すると、美咲は身体を捩った。

「ここ、舐められるの好きでしょ?」

碓氷は意地悪く微笑みながら、舌を絡めた。

「バカ碓氷!」

「エッチの時は、たくみって呼ぶんでしょ?」

美咲の乳房をほおばったまま、碓氷は腹に手を這わせ、スカートを取り去った。

下着の上から指で刺激すると、美咲は更に悶えた。

「た…くみ…んっ…んっ…んっ!」

「いつもみたいに声出して。」

「あっ、あっ、あぁ!んっんー!たくみっ!」

乱暴に下着を剥がし、指を美咲の中に押し込んで、碓氷は更に舌で太ももをついばんだ。

「やっ、イヤ、指はイヤ。」

「ミサちゃん、何が欲しいの?」

「たくみじゃなきゃイヤだ!」

「もー可愛いんだから…」

指を抜き取ると、見せつけるように美咲の目の前でそれを口に含んだ。

「行くよ。」

張り裂けそうな身体を押し込むと、碓氷は激しく揺すった。

「たくみっ!たくみっ!大きいよ!!」

美咲はかき集めるように碓氷の背中に指を這わせた。

「あぁ!あっイイ!あっあっんっんー!」

「美咲…もっと感じて…」

回した腕に力を込め、碓氷は固く抱き締めた。

「たくみ…行くな…私を置いて行くな!」

「あの話はすぐに断ったよ。行く訳無いでしょ?俺が鮎沢を残して。」

「えっ、だってさっき…」

「鮎沢が俺を信じてないから、おしおきしたんだよ。」

「碓氷のアホ!」

顔を赤らめ碓氷の頬を掴んで、美咲はキスを繰り返した。

「俺のこと、大好きで仕方ないんだねっ♪」

「う、うるさいっ!」

碓氷は目を細め、赤くなって微笑んだ。

「おしおきの続きだよ。今夜は寝かさない!」

「変態宇宙人めー!」

美咲の抵抗は空しく、碓氷は更に激しく愛撫を続けた。



☆END☆


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