碓×ミサ☆小説


□さよなら会長
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新年度。

生徒会新役員が決定した。

3年生となり受験を目前に美咲は会長を引退した。

変わりに新しい生徒会長には叶が自ら名乗りを上げ、当選した。

「会長、今までお疲れ様でした!」

生徒会室で幸村が号泣していた。

「お前こそ、今までいろいろありがとうな。」

頭をポンポンと撫でた。

一緒に働いてきた他の役員達もみな労いの言葉を掛け合った。

「もう、ここに来ることは無いのか…」

美咲は生徒会室を見渡した。

当たり前のように居座っていた彼の姿がそこには無かった。



美咲は独り階段を登り、屋上を見回した。

そこにはいつものように碓氷がのんびりと座り込んでいた。

「どーしたの、会長?」

チュッパチャプスを口の中で転がしながら、碓氷が笑いかけた。

「…私はもう会長じゃないぞ。」

美咲は碓氷の横にちょこんと座った。

「会長の職を離れても、鮎沢は会長だから…」

碓氷は口からあめ玉を出し、後ろからかかえるように美咲を抱き締めた。

「長い間、お疲れ様でした。」

「お、おぅ!」

美咲は顔を赤らめ、碓氷に寄りかかった。

もぞもぞと碓氷の手が美咲のシャツを引き上げ、腹を探った。

「何をしてるんだっ?」

「鮎沢を元気づけよーと思って!」

美咲の首筋にチュッと唇を押し当てた。

「こんな所でエッチなんかするかっ!」

「誰も来ないから大丈夫だよ…」

手にしたあめ玉を今度は美咲の口に入れた。

シャツの裾から入れた左手で乳房を弄った。

口を塞がれた美咲はウーッと唸り声を上げた。

「ここでしてイイ?」

碓氷が耳元に囁くと、美咲はプルプルと首を横に振った。

「じゃーお楽しみは俺んちですることにしよ♪」

そう言いながらも、碓氷は悪戯を止めなかった。

「碓氷、何をする…!」

「俺からのご褒美。鮎沢をイかせてあげる♪」

碓氷は右手をスカートの中に入れ、下着の隙間から指を忍び込ませた。

「んっんー!」

美咲は抗うように身体を捻ったが、碓氷に抱きかかえられ身動き出来ない。

「いいから感じて…」

耳元に掛かる碓氷の吐息が熱い。

美咲の奥に入り込んだ指がクチャクチャと音を立て美咲を悶えさせる。

「ヤダっ!私だけじゃイヤだ!」

「俺はまた後でいっぱいもらうから…」

碓氷の指は激しく美咲の中をかき混ぜた。

「あっ、あっ、あっ、イヤ、んっ、んっんー…!あっ、あぁ!」

美咲は身体を仰け反らせ、ゾクゾクと震えた。

「あぁ!あっ…イイっ!」

はぁはぁと荒い息を吐き、美咲はぐったりと碓氷に身体を預けた。

「…お前と一緒じゃなきゃイキたくないのに…!」

「ごめん、鮎沢が元気無い顔してたから…」

「アホ碓氷!覚えてろよ、今の分、あとでお前のことイかせてやるからな!」

「ミサちゃん、エロいー!いーねぇ!さすが会長!」

「だからもう会長じゃないから!」

碓氷は突然唇を重ねた。

「俺にとって、鮎沢は一生会長だよ…」

美咲の手を取り、碓氷は歩き出した。

「さー!俺んちで続きをしよーね♪」

「碓氷、今日は帰るからな!泊まってばっかりいられないからな!」

「ミサちゃんのけぇーち!」

碓氷が拗ねると、美咲は爆発するように真っ赤になった。

「…じゃー今日だけだぞ!」

「さすが会長!」

「だーかーらー!」

美咲は碓氷の腕を取り、自分の腕を絡めて寄り添った。

「今日からはお前だけの会長だ…」

「全く、可愛いよ鮎沢は…」

赤らむ美咲の額に、碓氷はチュッとキスをした。



☆END☆

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