碓×ミサ☆小説


□葵はライバル?
1ページ/1ページ


「んっもー!そんな汚らしい服着て!ミサキチは女の子って自覚あるの?」

メイド・ラテのスタッフルーム。

いつものように美咲に絡む葵。

「汚いって、服なんてゴシゴシ洗えて暑からず寒からずで十分だろう?」

「我慢出来ない!今すぐこれに着替えて!」

葵は持ってきたバッグからゴソゴソと取り出した。

見れば、フリフリヒラヒラだらけの可愛いワンピース。

「これを私が着るのか?」

焦る美咲をよそに、葵は服を着替えさせようとする。

「なにしてんのぉーミサちゃん?」

厨房から碓氷が現れた。

「葵ちゃんが着替えろって言うんだよ。」

「へー、似合うんじゃない?」

碓氷の言葉を聞いて、美咲は顔を赤くする。

「…ちょっと待ってて。」

ワンピースを手に取ると、美咲はロッカーの影に隠れた。

再び現れた美咲は、可愛いだけではなくスタイルの良さを十分に発揮したその色香を見せつけた。

「んーここをもっと絞った方がいいかな?」

服のことにしか気の行かない葵は遠慮無く美咲の身体を触る。

「ミサちゃん帰るよ。」

碓氷は美咲の手を取り店から連れ出した。

後には唖然とする葵が取り残された。

「どこに行くんだよ碓氷?」

「俺んちに決まってるでしょ?」

「荷物をロッカーに置いたままなんだぞ!」

「後で俺が取りに行くよ。」

有無を言わさず先を歩く碓氷。

握られた手が痛い。

碓氷のマンションに着き、部屋に入った途端、碓氷はハーっとため息を吐いた。

「どうしたんだよ、お前おかしいぞ。」

「鮎沢が触られ放題でいるから…」

「だって、葵ちゃんじゃないか。」

「アイツだって男だよ?」

美咲はプッと吹き出した。

「お前がそんなヤキモチ焼くとは思わなかった。」

「俺が独占欲、強いの知ってるでしょ?」

碓氷は上から下まで美咲を舐めるように見つめた。

「すげー似合ってるのがまた悔しい。」

「だったらいいじゃないか?」

碓氷の前にちょこんと座る美咲。

顔を赤らめ、碓氷は手で表情を隠す。

「…なんでそんなに可愛いの。」

抱きしめると碓氷は唇を重ねた。

「ここ、アイツに触られたよね。」

「補正をするためだろ?」

碓氷は唇を押し当てた。

ワンピースのファスナーを下げ、スルスルと美咲から衣服を奪った。

「ちょっと待った!」

「ミサちゃんは何も着てない時が一番綺麗だよ!」

馴れた手付きで美咲はあっという間に全てを取り去られた。

「こんな綺麗な美咲を知ってるのは俺だけだからね。」

ソファーに二人折り重なった。

触れ合う唇が熱い。

手のひらが乳房を弄ぶ。

「あっ…んっ…明るくて…恥ずかしい。」

「いいよ、美咲の全部を見せて。」

「お前も…私に全部見せてくれ。」

手の甲で半分顔を隠しながら美咲がねだった。

「いいよー、積極的だねぇミサちゃん?」

目を細め、碓氷は嬉しそうに笑った。

シャツを脱ぎ去ると、均整の取れたしなやかな肉体が現れた。

「碓氷の全部を知ってるのは、私だけだ。」

美咲は滑らかな肌に手を当てた。

「俺は鮎沢のものだから…」

碓氷は舌を乳房に這わせ、口に含んで吸い上げた。

脚の間に手をやると、もうすっかり美咲が自分を待ちわびているのが分かった。

「待ってて美咲、もっと感じさせるから。」

指をするりと中に滑り込ませ、刺激を与えると美咲は悶えた。

「あっ…んっ…んーあぁ…ぅす…」

「碓氷じゃなくて、たくみでしょ?」

「…たくみっ!イイっ!あっあぁあっあぁ!」

「綺麗だよ…」

薄紅色に火照る美咲。

碓氷はうっとりと見つめた。

指で快楽を与えながら、身体中に舌を這わせた。

「いゃっ、指じゃなくて…たくみが…」

「もう欲しいの?イイよ、一回しよ?でも今夜は泊まってね?」

「えっ?また?」

「だってぇーこんな積極的なミサちゃん一回だけで満足させられない!」

「ばっ!アホ碓氷!」

碓氷はニコリと笑って美咲と繋がった。

「イイっ!たくみっ!あぁ!」

「美咲…綺麗だ…」

リズミカルな振動が美咲の頭の中を真っ白にしていく。

「あぁ!あっ…んっんー…あぁ!たくみっ!」

腰を揺らし背中にしがみつき、美咲は碓氷を身体中で感じた。



絶頂に達した美咲は、眠りについてしまった。

衣服を着直すと、碓氷はメイド・ラテに戻った。

葵はまだそこにいた。

「これは返すよ。」

碓氷はワンピースを手渡した。

「ミサキチは?」

「ウチで寝てるよ?」

「アンタ、何しに来たの?」

「鮎沢の荷物を取りに来た。」

碓氷はロッカーからバッグと着替えを取り出した。

「それから鮎沢にあんまり気安く触らないでよね。」

ドアを閉めながら、背中越しに碓氷は葵を睨んだ。

「俺の恋人だから。」


☆END☆

H23.08.20UP

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ